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鳥のように栗鼠のように    
 
 
    

詩: 宮沢賢治 (Miyazawa Kenji,1896-1933) 日本
    春と修羅 (1924)  松の針

曲: 林光 (Hayashi Hikaru,1931-2012) 日本   歌詞言語: 日本語


鳥のように栗鼠のように
おまえは林をしたっていた
どんなにわたくしがうらやましかったろう
ああきょうのうちにとおくへさろうとするいもうとよ
ほんとうにおまえはひとりでいこうとするか
わたくしにいっしょに行けとたのんでくれ
泣いてわたくしにそう言ってくれ
  おまへの頬の けれども
  なんというきょうのうつくしさよ
  わたくしは緑のかやのうえにも
  この新鮮な松のえだをおこう
  いまに雫もおちるだろうし
  そら
  さわやかな
  terpentineの匂もするだろう



( 2019.03.21 藤井宏行 )


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