鳥のように栗鼠のように |
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鳥のように栗鼠のように おまえは林をしたっていた どんなにわたくしがうらやましかったろう ああきょうのうちにとおくへさろうとするいもうとよ ほんとうにおまえはひとりでいこうとするか わたくしにいっしょに行けとたのんでくれ 泣いてわたくしにそう言ってくれ おまへの頬の けれども なんというきょうのうつくしさよ わたくしは緑のかやのうえにも この新鮮な松のえだをおこう いまに雫もおちるだろうし そら さわやかな terpentineの匂もするだろう |
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( 2019.03.21 藤井宏行 )