あざけり |
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わが聴く外に 声を聴かぬ 女は耳しひ 聾の児 わが見る外に 人を知らぬ 女は盲か 盲の児 恋とは何ぞ 生くるために 男に諂う 笑まひなり 操も 先方の人に依るを 清しと神にも 傲るとよ |
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今では歌われることはおろか、歌詞をこうして紹介することすら憚られる内容ではありますが、差別的意図は全くございませんのでご容赦のほど。今や言葉が難しくて意味がよく分からないというのが正直なところでしょうか。現代語での解説は悪趣味なのでやめますが、こんな内容がユーモアとして通用していた時代もかつてあったというのは記録に残す価値はあるのでしょう。男声4重唱がオリジナルのようです。こういう歌詞の歌が唱歌集に平然と掲載されていたのはとても衝撃的でした。
( 2019.02.06 藤井宏行 )