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あの日たち    
 
 
    

詩: 立原道造 (Tachihara Michizou,1914-1939) 日本
    萱草に寄す  夏花の歌

曲: 三木稔 (Miki Minoru,1930-2011) 日本   歌詞言語: 日本語


あの日たち 羊飼ひと娘のやうに
たのしくばつかり過ぎつつあつた
何のかはつた出来事もなしに
何のあたらしい悔ゐもなしに

あの日たち とけない謎のやうな
ほほゑみが かはらぬ愛を誓つてゐた
薊の花やゆふすげにいりまじり
稚い いい夢がゐた――いつのことか!

どうぞ もう一度 帰つておくれ
青い雲のながれてゐた日
あの昼の星のちらついてゐた日……

あの日たち あの日たち 帰つておくれ
僕は 大きくなつた 溢れるまでに
僕は かなしみ顫へてゐる



シャンソンのような感傷的なメロディ。あまり三木の音楽の個性は出ていないかも知れませんが美しいメロディで印象的です。

( 2018.12.18 藤井宏行 )


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