Ch'io mi scordi di te?−Non temer,amato bene K.505 |
どうして忘れられましょう あなたのことを − 心配しないで 愛する人よ |
Ch'io mi scordi di te? Che a lei mi doni Puoi consigliarmi? E puoi voler ch'io viva? Ah no,sarebbe il viver mio di morte Assai peggior! Fosti il mio primo amore, E l'ultimo sarai. Venga la morte! Intrepido l'attendo,ma ch'io possa Struggermi ad altra face,ad altr'oggetto Donar gl'affetti miei, Come tentarlo? Ah! di dolor morrei! Non temer,amato bene, Per te sempre il cor sarà. Più non reggo a tante pene, L'alma mia mancando va. Tu sospiri? o duol funesto! Pensa almen,che istante è questo! Non mi posso,oh Dio! spiegar. Stelle barbare,stelle spieiate, Perché mai tanto rigor? Alme belle,che vedete Le mie pene in tal momento, Dite voi,s'egual tormento Può soffrir un fido cor! |
どうして忘れられましょう あなたのことを?彼のものになれと 私に薦めるのですか?そして私に生きていろと? ああ 嫌です 生きるのは死ぬよりも もっと酷いことです!あなたは私が最初に愛した人でした そして最後の人です 来なさい 死よ! 恐れずに私は待っています でも私にどうしてできましょう 別の相手に身を捧げ 別の対象に この愛を捧げることなど どうしてできましょう?ああ!苦しみで死んでしまう! 心配しないで 愛する人よ あなたのもとに いつもこの心はあります もはや耐えられません これほどの苦しみには 私の魂は死んでしまうでしょう あなたは溜息を?おお酷い運命よ! せめて思って 今がその瞬間だと! 私にはできないのです おお神よ!説明など 野蛮な星よ 無慈悲な星よ なぜそんなに酷いのですか? 麗しの魂よ ご覧ください 今この時の私の痛みを おっしゃってください これほどの苦痛が 苦しめて良いものなのか この誠実な心を! |
モーツァルトがオペラも書いているギリシャ神話をもとにした「イドメネオ」から、王イドメネオの息子イダマンテの歌うレシタティーヴォとアリアです。その意味では王子が歌っているのですが、ソプラノのための歌にこのコンサートアリアは変えられていますのでここでは女性の独白っぽく訳し直しました。実際は恋する異国の姫イリアに語りかけているシーンで使われるもののようですが。
( 2018.12.10 藤井宏行 )