Du bist wie eine Blume |
君は花のように |
Du bist wie eine Blume, So hold und schön und rein; Ich schau dich an,und Wehmut Schleicht mir ins Herz hinein. Mir ist,als ob ich die Hände Aufs Haupt dir legen sollt, Betend,daß Gott dich erhalte So rein und schön und hold. |
君は花のように 優しく美しく清く 見つめれば切なさが 胸をあつく焦がす この手を君の頭に添え 神に祈ろう 君よいつまでも 清く美しく優しくあれと |
1876年、ヴォルフ実に16歳時の作品。同じ詩を用いたシューマンの傑作には比すべくも無い平凡な歌曲に思えますが、それだけにその後の歌曲作曲家としての成長ぶりが際立ちます。そして若きヴォルフがハイネ詩に傾倒していたこと、作曲家として歩み始めてからはあまり取り上げなくなったことも大変興味深いです。
演奏はゲンツの若々しく生真面目な歌がよく似合うと思います。(ハイペリオン)
( 2006.03.03 甲斐貴也 )