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Difficile lectu mihi mars et jonicu   K.559  
 
難しい 読むのは マルスとイオニアの戦記を  
    

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      

曲: モーツァルト (Wolfgang Amadeus Mozart,1756-1791) オーストリア   歌詞言語: ラテン語


Difficile lectu mihi mars
Et jonicu difficile.

難しい 読むのは マルスの戦記を
それにイオニアも 難しい

ラテン語の謎の歌詞ですが、実はモーツァルト流のおふざけで、友人でバイエルン訛りの歌手パイエル(Johann Nepomuk Peyerl)に歌わせると、lectu mihi marsの部分がleck du mi im Arsch (舐めろ 俺の尻を)に、jonicuは繰り返し歌うとcujoniとなって(イタリア語の睾丸の意)、とても卑猥な歌詞に聞こえます。歌っている当人は全く気付かず真面目に歌っているので、なんともおかしな歌になりました。モーツアルトは彼に種明かしをする別のカノンK.559aをO du eselhafter Martin(K.560)のMartinをPeyerlに変えて歌って返したのだそうです。歌詞のラテン語はモーツァルトの創作なのか、それとも有名な文言をどこかから取ってきたのか、確証ができませんでしたので作者不詳としておきます。

( 2018.11.22 藤井宏行 )


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