Predosterezhenije Op.79-5 Iz Jevrejskoj Narodnoj Po`ezii |
警告 ユダヤの民族詩より |
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聞きなさい カーシャ 遊び歩きはいけないのよ 遊び歩きは危ないのよ 誰と一緒でも遊び歩きは やめなさい!やめなさい! 遊び歩きに出かければ 朝まで遊んでしまう、ああ そしたら後で泣くことになるのよ カーシャ、聞きなさい、カーシャ |
この次の曲「捨てられた父親」との繋がりから、口うるさい父親が娘を叱っている図のように詩を読んで初めは思ったのですが、歌曲集ではソプラノが歌っています。恐らくこのカーシャ(ハーシャ)というのは若い恋人か、あるいは夫のことなのでしょうか。若い娘の夜遊び&朝帰りなんていうのが現代みたいにあり得ないのだとすると、確かに若い男でないとこの警告は成り立ちませんね。あとで泣くというのは留置所へ放り込まれたりするようなことでしょうか。差別され、立場の弱い人々ならではの「警告」だとすると、これはこれでとても悲しいものがありますが...
キッチュなメロディは「屋根の上のヴァイオリン弾き」に使われてもまるで違和感のないようなものです。ソプラノの軽やかな調べと共にあっという間に終わってしまいます。
さらりと聞き流せるこんな曲が構成上重要なのかも知れません。なにせこのあと超ヘビー級の曲が3曲続きますので。
( 2006.02.25 藤井宏行 )