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Pered dolgoj razlukoj   Op.79-4  
  Iz Jevrejskoj Narodnoj Po`ezii
長いお別れの前に  
     ユダヤの民族詩より

詩: 民謡詞 (Folktune,-) 
      

曲: ショスタコーヴィチ (Dimitry Shostakovich,1906-1975) ロシア   歌詞言語: ロシア語


詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
ああ、アブラハム、あなたなしでどうやって生きてくの
あなたのいないあたし あたしのいないあなた
別れ別れになって どうやって生きていくの?

でも覚えてるかい、戸口に君と立っているとき
そっと君がぼくに言った言葉を?
ああ、ああ、リヴォーチカ、キスしてくれよ、可愛い娘

ああ、アブラハム、これからどうすればいいの?
あなたのいないあたし あたしのいないあなた
ノブのないドアになったみたいよ

でも覚えてるかい、君とふたりで歩いているとき
君が並木道でぼくに言った言葉を?
ああ、ああ、リヴォーチカ、キスしてくれよ、可愛い娘

ああ、アブラハム、あなたなしでどうやって生きてくの
あなたのいないあたし あたしのいないあなた
幸せもなしで どうやって生きていくの?

ああ リヴォーチカ 君なしで どうやって生きていけるのか
君なしのぼく ぼくなしの君
別れ別れになって どうやって生きていけるのか?

覚えてる あたしが赤いスカートはいていたのを?
ああ あたしがとっても奇麗だったことを
ああ アブラハム ああ アブラハム

ああ、ああ、リヴォーチカ、キスしてくれよ、可愛い娘


コミカルな会話(あまり噛み合っていないような)が微笑を誘いますが、隔離され、迫害されていたユダヤ人たちの社会においては本人たちの気持ちとは別に、強制移住や追放・収監など別れ別れにならなければならないような運命がそこかしこであったのでしょう。そう思って聴くととても悲痛です。
この曲でテノールが初登場し、ソプラノとの掛け合いでこの別れの歌を歌います。思い切り大げさに、田舎芝居のように別れの愁嘆場を演じるのがこの曲のあり方でしょうか。ロシア語で「ああ」というのが「おい おい」と発音されるので、日本人の耳には田舎芝居で2人がオイオイ泣いているように聴こえたりもするので好都合なのですが...

( 2006.02.25 藤井宏行 )


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