東京都町田市の湧水
鶴見川源流の泉
鶴見川は、東京都および神奈川県を流れる川で、流域面積235平方km、全長42.5kmの鶴見川水系の幹川で、一級河川に指定されています。源流の源泉は、町田市の北部、多摩市との境に近い上小山田町にある多摩丘陵の谷戸群の一角、田中谷戸(標高約170m)にある湧泉で、1日約1.300tの地下水が湧き出しており、鶴見川源流域では最大の泉です。画像を見て下さい、泉の中央から清水が湧き出ているのがお分かりだろうか、湧き出す水はとても綺麗で飲用が出来そうなぐらいです。その清流は、私たちの口には入れずにそのまま付近の水田に導かれ農業用水としても利用されています。この泉の周辺は、町田市により約2.000平方メートルの「泉のひろば」として整備が行われ、1995年5月に完成し、さらに1998年春から「泉ひろば」の拡張が行われ、駐車場の新設(私が訪問した時は、多分、近所の方の車やオートバイが置かれていて駐車が出来ず、近所の方の為に新設したようで、訪問者用に作って欲しかったです)、車椅子で移動できるスロープデッキの設置など(私が訪問した時は、デッキの踏み板が割れていて危険な状態でした。2009.11.19
am11 訪問)1995年5月に整備が完成したそうですが、その後の管理が非常に悪いようです。
この泉も、1989年源流の山中を貫通する川崎市の水道トンネルに関連した工事で地下水位が下がり、泉の自噴が止まってしまうトラブルがありました。この事態を掌握した鶴見川源流自然の会、町田の自然を考える市民の会は、1989年2月、川崎市に泉と源流の保全を要望しました。その結果、川崎市がポンプを設置して地下水の放流をすると回答。1989年10月川崎水道の地下工事が終了し、泉が自噴再開しました。その年の12月、町田市が泉周辺の公有地化を計るとの方針が決まりました。その後、1995年建設省(現在の国土交通省)の鶴見川流域管理図に「鶴見川源流の泉」が記入されました。(汲むこと、飲むことは出来ません)