シュエールンが元居た世界について
現在進行形でまとめている最中のため、項目や内容が前より増える可能性が高いです。
異世界交流 文化 人間と異種族や身分制度 魔法について 国家について 宗教について 異種族が獣扱いされている理由
異世界交流
セルフォリーフやアンジニティ等の分割世界とは一切交流が無い。
それ以前の問題として、極一部の種族(龍族の一部とエルフ族や魔族)以外の種族は元々他の平行世界の存在さえ知らない。
異世界の存在を知っている種族でさえ、先祖の代から伝承として『こことは違う世界が存在する』
あるいは『遠い遠い昔に、我等の祖先は他の世界から旅をしてこの世界に辿り着いた』と言った御伽噺の断片程度の知識でしかない。
そんな『閉ざされた世界』
閉じられた世界でもなければ絶望系でもないよ。
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文化
シュエールンが住んでいた国を含んだ地域の食文化は古代ローマに近い。
(それ以外の面でも、単位はそのまま古代ローマと同じで、言語もリアルで言う所のラテン語やラテン語派生の諸言語)
ただし、火薬が存在したり活版印刷技術が発明される等々、科学・建築等基本的な技術水準は中世ヨーロッパ寄り。
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人間と異種族や身分制度
亜人・異種族と共存している東洋の一部地域や、亜人種・魔獣が人間を支配下に置いている“通称”『暗黒大陸』以外では人間至上主義が常識となっているため、人間と他の種族の関係は東洋の一部地域を除いて頗る悪い。
シュエールンが居た地域では、龍やユニコーン、ガーゴイル等の魔獣は勿論、
「長耳の獣(=エルフ)」や、「人モドキの醜悪な獣(=獣人・有翼人・人魚等)」等、亜人種も獣の一種として扱われている。
人間扱いされていないので、当然人権も無い。そもそも、人間同士でも人権と言う考え自体が(少なくとも今の時点では)存在しない。
人間同士での身分制度としては、国にも寄るが王/貴族/平民(一部の国では平民の下に奴隷)と分かれているのが一般的。
また、貴族の中にはスポーツハンティングの獲物として、
亜人種や小型の弱い魔獣を『家畜市場で購入』したり小屋で『繁殖』させてから狩場に放して狩りを楽しむ者もおり、それが当然の文化となっている。
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魔法について
普通の人間は、魔法を使えるほど高い魔力を持っていない。
極稀に魔法を使える『魔女』・『魔法使い』も存在するが、突然変異を起こした人間であり、
西のある島国では奴隷以下・獣(亜人種や魔獣の類)以上と言う微妙な立場の不可触民として扱われている。
その一方で、シュエールンが住んでいる国は、(簒奪による乗っ取りとは言え)魔法使いが支配している非常に珍しい国である。
(簒奪前は王国だったが、簒奪後に国号を改め皇帝を名乗っている。なお、簒奪があったのはシュエールンが子供の頃の出来事。)
更に言うと皇帝は元は冒険者。魔法だけではなく知恵や剣の腕も優れ、様々な獣を狩る等して名声を上げ、当時の王に取り立てられた過去を持つ。
(具体的な功績としては、森深くに隠れ住んでいたエルフの集落を壊滅させて住民の大半を狩り、僅かな生き残りも家畜として献上したり、龍の巣を丸ごと焼き払い火を恐れて巣から出てきた幼龍を全て嬲り殺した上に怒り狂った親の龍も仔同様鏖殺する等)
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国家について
帝国
世界で唯一、『帝国』を国号としている国。
帝国の前身である王国時代から異種族狩りを勧めていたが、今は王国時代以上に異種族を狩る事が国内で推奨されており、冒険者ギルドの設立や支援政策は勿論、一部の質の悪い冒険者によって引き起こされる犯罪に対する厳罰化等々、元々周囲でも大きな勢力を築いていた王国時代以上に発展・強大化への道を歩んでいる。
西の方(かた)の島国
帝国の西方にある島国で、アルトリウス家を王として頂く王国。
王と王に従う円卓の騎士達によって運営されている。
昔は現在と違い魔法使いは迫害されていなかったが、ある王の時代に王の寵愛を受けた魔法使いが国政を牛耳り、王妃と不義の関係になっていた当時の筆頭騎士の反乱も重なって国を崩壊寸前まで追い込む事件が起きて以来、異種族だけではなく魔法使いも迫害の対象としている。
(PL:そのため、アーサー王伝説におけるマーリンの様な魔法使いは存在しない)
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宗教について
神や御使いの様な『人間より上位の存在』を一切認めていないため、東洋の一部地域を除いて宗教自体が存在しない。
強いて言うなら『Pax Humanae(人間の覇権による(相対的な)平和)』と言う思想を根底にした『人間至上主義』が宗教レベルにまで根強く文化・生活に根付いており、
『聖者≒(人間至上主義に基づく)多大な功績を持つ人間や、(プロパガンダの一環として祭り上げられた)叡智軍関連の異種族に殺された人間』と言っても過言ではない。
また、数百年前にはの存在を主張したナウザレスと言う人間もいたが、狂人の戯言として扱われ極僅かの人間しか耳を傾けるものは居なかった。
ナウザレスも最期は磔にされ、僅かな信奉者もある者は処刑されある者は教えを棄てる等したため、
ナウザレスの主張は『過去に存在した狂人の戯言』として現代にその教えの一部が伝わっている程度である。

リアルで言う所の十字軍に相当する諸国連合の遠征軍『叡智軍』は存在するが、宗教的な物ではなく人間至上主義と言う思想によって結成された物である。
(イスラム教諸国やイスラム教徒、キリスト教でも異端に属する派閥やその信徒→亜人・魔獣、
エルサレム→暗黒大陸でも嘗て人間の勢力圏だった地域、キリスト教→人間至上主義に置き換えると分かりやすいかも。)
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人間以外の種族が獣扱いされている理由
人間は何百年もの間、世代を重ねながら、火薬だの活版印刷だの下水を備えた石造りの大都市だのと、様々な技術を発明・発展させていく一方で、エルフや獣人・龍等の異種族は全く昔と変わらない文化・生活をしている事から、
「新しいものを何一つとして生み出せない所か、あるものを発展させる事も出来ないとは、無知蒙昧な獣と同類である」
と、数百年前に当時の大国の王が『叡智の伝道軍(後の叡智軍)』結成呼びかけの演説で語り、その言葉があちこちに広がって多くの人々に受け入れられたため。
ただし、その前から人間至上主義的な考えは程度の差はあれど一般常識化していたのもまた事実である。
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