私は、渓流釣りが大好きだ、広瀬川、名取川は、ほとんどの支流の源流まで釣り上っている。。
林道が沢沿いに無いと、ごみを全く捨てる人も居ない。まだまだ、そんな支流がこの広瀬川や名取川にも残っている。
この写真は、本砂金川(名取川上流)の中流あたり、水量が、支流全体として少ないが、釜房ダムに注ぐ下流域も、
人の入らないこの辺の流域も、水量がほとんど変わらない。夏の太陽がぎらぎら輝く日でさえ、沢は夕方のように暗い。
回り一体、広葉樹林で、大きな太い木の葉、葉、葉、そう、いっぱいの葉っぱが、太陽の光をさえぎっているからだ。
小雨がちらつく、どんよりとした朝であった。
自宅を出発したのは、9時頃。いつもの釣りより遅い出発であった。
林道に入ると一台の軽トラックが同じ方向に、ぶっ飛ばしていくのが見えた。
ぴったりと後につくと、どうも釣り人らしい。
静かだった砂利道が瞬く間に二台の車のエンジン音でうるさくなった。
美しい、緑の林道も土煙を舞い上げた。
男同士の先陣争いが始まった・・・・・・・・・。
だが、道幅が狭い。とうとう先を譲ることにした。
ここは、本砂金川の上流だ。

現場に着くと、先ほどのトラックも同じ空き地に止まった。
「よぉー、あなたも釣りかいな」
「あなたが先に来たから、僕は帰るよ、たっぷり釣って来な。」・・・と、投げやりな言葉をかけた。
すると「いやぁー、帰ることはないよ、一緒に釣ろうよ」相手が快く、言ってくれた。
最近、仲間と一緒に釣ったこともないので、たまには、知らない人ともいいだろう。・・・と思った。
「ところで、僕は、広瀬川近辺の田舎ものだが、お主は・・・・・?」
「いやぁー、自分も直ぐ近くだよ」
広瀬高校の目の前だよ」
「ほうー、あの高橋八百屋あたりかな?」
「そうだ」「よし、話が決まった、仲良く釣りましょうか」
二人は、過去の釣り自慢をしながら、渓流沿いの山道を上流目指して歩いた。
「俺は、岩魚45センチ、山女36センチが最高じゃが、お主は・・・・。」
渓流に足を踏み入れる喜び!
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