この作品は、2007年7月に「総優広めよう会」の企画で行われた
「花より男子」のサブキャラ『松岡 優紀』のバースデー企画で提出したものです。
優紀ちやんのバースデーは原作でも設定されておらず、 「総優広めよう会」の中で7月7日と独自に設定しています。
ですので、こちらのお話は

◆ 優紀の誕生日は7月7日(独自設定)
◆ 総×優のCP

が、必須条件となっております。
この条件に理解を示していただけた方のみ、以下のヘボSSをお読み下さい。
また、あとがきは提出した時のままになっております。
宜しくお願い致します。
また、「総優広めよう会」に興味のある方は、こちらのバナーからどうぞ♪ ⇒



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急いで仕事を終わらせて 到着した海沿いのホテル。



車から降り 玄関を抜けると 俺の荷物をベルボーイが受け取った。



チェックインしようとフロントまで行くと 中にいた紳士が俺に頭を下げる。




「これは これは西門様。お待ちしておりました」




もう馴染みとなった その紳士の顔・・・・。




「・・・どうも♪ また今年も来ました」




俺はそう言って 笑顔で部屋のキーを受け取ると



荷物を持ったベルボーイと共にフロントを後にした。


















  July 7th














部屋に入り 荷物を運び終えたベルボーイにチップを渡す。



律儀に腰を90度に曲げてそれを受け取り 部屋を後にしたベルボーイ。



その姿を見送った後 俺は光の差し込むテラスへと向かう。



窓を開けて外へ出ると――――――――――



目の前に広がる海岸の波打ち際で 子供2人と母親らしき人物が遊んでいた。










夏は すぐ目の前まで来ていたが



この時期特有の不安定な季候のせいなのだろう。



親子は白地の薄いパーカーを羽織っている。



子供たちは 波打ち際に散らばる 白い貝殻を拾うのに夢中になっているようだった。



そして母親は白いパラソルを片手に その光景と不安定な空を交互に見守っていた。



そんな海岸の様子を見ながら 俺は遠い昔のことを思い出す。










・・・・・・・・・・・・・・・・・








       『へぇー優紀ちゃんの誕生日って七夕なんだ♪』


       『そうなんですよ。だからいつも天気が悪いんです』


       『・・・なんで?』


       『だって・・・七夕の日に天の川・・・西門さん見たことあります?』


       『・・・・・・・・・』


       『大体いつも雨か曇りで 星が見えたことなんて殆どないんですよ 私』


       『あぁ なるほど・・・・言われてみればそうかもね』








・・・・・・・・・・・・・・・・










そんな会話をしたのは もう何年前のことだろう・・・・・。




あの時――――――――――




そう言った優紀ちゃんに どうしても天の川を見せてあげたくなった。



もちろん・・・・・・



天気の問題なんて 俺がどーにか出来るもんでもなかったけど・・・・。













でも何でそんな風に思えたのか。



あの頃の俺は 毎日違う女の子たちと遊んでいて



優紀ちゃんも その他大勢の中の1人に過ぎなかったはずなのに。



・・・・・まぁ――――――



牧野のダチっていう意味では ある意味特別だったかも知れないけどな。














そして彼女の誕生日・・・・7月7日に ここに来たんだったよな・・?



その日は凄くいい天気で これなら絶対 天の川を見れると思っていたのに・・・



夕方から天気が怪しくなってきて――――――



結局・・・・・見ることは出来なかった。













それで・・・・・・



思わず俺の口から出た言葉に――――――



優紀ちゃんも・・・・・そして俺自身も ビックリしたんだっけ。








   ――― 『 また来年・・・見に来ようよ♪ 』 ―――








口にした後で 俺自身も本当に驚いた。



俺が・・・・・・



特定の女の子と付き合うことを避けていた この俺が・・・・・






   ――― 1年後の約束? ―――






・・・・・・ありえねぇ。










そん時はお互い その場の雰囲気で笑って終わったが









――――――――――翌年








本当に2人でここを訪れたときには



優紀ちゃんはもう・・・・・



<その他大勢の中の1人> じゃなくなっていたんだよな・・・・・・・・・。



























海岸で遊ぶ親子と 不安定な空とを交互に眺めながら



そんな昔のことを思い出していると



ふっ とこちらを見た子供が ジャンプしながら手を振ってきた。








「パパーーーーーッ!!」








子供の声を聞いた母親も こちらに振り返り手を振る。



俺はその声に答えるように 軽く手を上げて見せた。









「パパー、こっちに来てよーーーーー!!」


「おうっ。 今行くよ」







そう言ってテラスの窓を閉め 部屋を後にする。



フロントで さっきの紳士にキーを渡し



ちょっと海岸へ行ってくる と告げると



『いってらっしゃいませ』 と その紳士は軽く頭を下げ



そして 『今年は見れるといいですね』 とニコリと微笑んだ。











あれから――――――――――



優紀の誕生日には 必ずここに来ている。



今年で・・・・・・そうだ! ちょうど10回目!!







いまだに・・・・・



天の川は見れていない。






今年こそは・・・・・・見れるだろうか。






夜空に輝く天の川―――――――






2人の子供達と





そして――――――――――





10年の時を経てもなお





愛しい優紀とともに。































「もうパパー遅いよーー」


「あぁ 悪い悪い。 でもこれでも急いで来たんだぞ?」


「早く早く! 貝殻拾うの手伝ってよ!」


「わかった わかった。 でもその前にやることがあるんだよ♪」






2人の子供をなだめ 俺はパラソルを持つ優紀へと向き直る。






「総二郎さん・・・お仕事お疲れ様」


「優紀・・・・誕生日おめでとう。今年は見れるといいな・・・天の川」


「ありがとう。・・・・そうねぇー 私はもう どっちでもいいけど♪」


「なんで?」


「え?だって・・・・天の川がなくても 私の目の前にはもう彦星様がいますから /////」


「お? 嬉しいこと言ってくれるね♪ 織姫様♪」







――――――――――chu♪







「ああーパパとママ チューしたぁーーー」







「いいんだよ!」
「いいんです!」





・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。





「・・・ぷっ」
「・・くすっ」






2人同時に 同じ事を言い



2人同時に 目を合わせて笑う。



これも・・・・・10年という月日を一緒に過ごしてきた証だろうか。













今日は ――――――――――



ママの誕生日なんだぞ?



だからキスくらい いいだろう?



俺はそう言って 子供達にウィンクをし



照れ笑いする優紀の唇に



再び ――――――



祝いと感謝のキスを プレゼントした。









―――― 優紀 ・・・・・ 誕生日 おめでとう。




これからも ――――― 宜しく頼む・・・・な。








――――――――――chu♪












      〜 Fin 〜





※あとがき※
こんにちは。 しげる と申します。
「総優広めよう会」のバースデー企画に参加出来て光栄です!
今回は写真のお題ということで、この写真を選ばせていただきました。
この写真を見て、総二郎と優紀の幸せな場面の妄想をしようとしたら
総二郎と優紀と子供が戯れる・・・・みたいな妄想が浮かんでしまいまして・・。( ̄- ̄;
でもそこに「優紀の誕生日」という設定を組み込むのが難しく、何度も挫折しかけたのですが
結局その妄想が頭にこびりついて離れず、こんなお話になってしまいました。orz
もう・・・優紀の話なんだか、総二郎の話なんだか・・・訳がわかりません。(←おいっ!)
優紀の誕生日なのに、優紀の出番・・・殆どないし・・・(ノД`)
こんな駄文で申し訳ありません・・・。
でも!でも!! 愛は十分に詰まっております!!
優紀ちゃん♪ 誕生日おめでとーーーー!゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+
総二郎といつまでも、お幸せにぃー。(*´∀`)=3 ウラヤマシーナー

そして「総優広めよう会」の雪乃様・りょく様
素敵な企画をありがとうございました。とっても楽しかったです♪