湯たんぽとぐい飲み茶碗
今年の冬の寒さはかなり厳しい。 ベランダの花たちも、さぞ、つらい、我慢の毎日を過ごしているのだろう。 それでも、もうすぐ来る春を告げるように、若芽が出ている。 昨年末、以前から欲しいと思っていた念願の湯たんぽをホームセンターで見つけ、買うことが出来た。 お陰で毎晩、朝までぐっすり、よく眠れるようになった。 ブリキの湯たんぽはすでに我が家からは消えてなくなっていた。 湯たんぽのルーツを調べると、湯たんぽは漢字では”湯湯婆”と書き、中国、唐の時代から使われて、「湯婆(tangpo)」と呼ばれた。 「婆」は「妻」の意味で、妻の代わりに抱いて寝ることから付いた呼称であるという、その逆もあるのだろうが。。。 室町時代に日本に伝わってから湯婆に「湯」が付け加えられた。 李白や杜甫やあの年年歳歳の詩の劉廷芝が愛用していたのかもと思うと、面白い感じがする。
(平成18年2月12日)
偕老同穴 俺には残す財産は何も無い。 この”湯たんぽ”くらいなものだろう。 先に逝ったら、この湯たんぽを俺と思って、愛しんでくれ。 そして、いずれ、君が来る時、必ず、持ってきておくれ。 子(し)と偕(とも)に老いん 詩経より。 |
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愛・美・笑 昨年末、定年を迎えた。 退職の記念にこのぐい飲み茶碗を頂く。 常に愛・美・笑を心がけた積りだが、32年間が、あっという間に過ぎたような感じがする。晩酌のお湯割りにちょうど良い。 |