惜別
今から約20年くらい前だろうか。 職場の同僚のKさんとは仕事以外の麻雀のお付き合いのほうが多かった。 今ではもう10年以上もやっていないが、その当時はよく仕事のあと、夜遅くまで、あるいは朝早くまで、卓を囲んだ。 私よりも4つ若いが、その後転勤となり、すばらしい活躍をしていた。 彼には他に碁の趣味があり、よく、同じくらいの棋力のKさんとやっている。 碁も麻雀も腕前のほうは語るのはよしますが、いつも楽しそうに打っている。 そんな彼が、急に会社を辞め、ふるさとの盛岡に帰ると聞き、びっくりした。 やはり、ふるさとが一番いいのですね。 Kさんのふるさとでの充実した生活を祈願して、Kさんから頂いたメールの中にあった歌をもとに、絵を描き添えました。 ふるさとがあるっていいですね。
李白の有名な詩がありました。 Kさんは歌心もあり、大酒豪、どこか李白に共通点があると感じてました。
早発白帝城 李白 早(つと)に発(はっ)す、白帝城(はくていじょう) 李白(りはく)
朝辞白帝彩雲間 朝(あした)に辞(じ)す、白帝(はくてい)彩雲(さいうん)の間(かん)
千里江陵一日還 千里(せんり)の江陵(こうりょう)、一日(いちにち)にして還(か)える
両岸猿声啼不住 両岸(りょうがん)の猿声(えんせい)、啼(な)いて住(や)まざるに
軽舟已過万重山 軽舟(けいしゅう)已(すで)に過(す)ぐ、万重(ばんちょう)の山(やま)
朝早く、白帝城を出立する 李白
早朝、朝やけ雲のたなびく白帝城に別れをつげ、
千里も離れた江陵の地に、たった一日で帰っていく。
両岸には、もの悲しいそうに鳴く猿の鳴き声が絶え間なく続いていたが
私の乗っている小さな舟は、いつのまにかいくえにも重なる山々を通り過ぎてしまった。
ふるさとの山 別荘があるとのこと。 うらやましい。 頂いたメールの中にあった石川啄木 「一握の砂」より。 遠く岩手山を望む |
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友達 送別3人麻雀の後で。 左から幕張のFさん、Kさん、永楽天 歌はKさんから頂いたメールより。Kさん作 |