花歌暦2008
もう来年のことを考える季節になってしまった。 今年も元気に過ごせ、2008年の花歌暦を作る機会に恵まれたことに感謝している。 2008年の花歌暦です、ご笑覧ください。(平成19年9月29日)
2月 沈丁花
”沈丁花は枯れても香し”
もうすぐ春。
花言葉は「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」
1月 花かんざし
稲毛の花の美術館で写生
窓越しの冬の陽を浴びて、まぶしいほどであった
7月 ハイビスカス
朝咲いて、夕方にはこうもり傘を閉じるように、静かに散っていく一日花。
9月 桔梗
本来は秋の花。 よく字を見ると木へんに”吉”と”更” 、なんと縁起のよい花である。
アネモネ
Anemoneは、 ギリシャ語の「風」が語源で、 「風の花」 と言われる所以である。「早春の風」が吹き始めると開花するともいわれる。
花言葉:は”期待”、”はかない夢”、”薄れゆく希望”
これまで、何枚か、赤いアネモネを描いたが、青いアネモネは始めてである。 2008年の花歌暦の表紙にした。1月〜12月 クリックすると大きくなります。
6月 どくだみ
箱根湖畔の道端の日陰でひっそり咲いていた小さな花。
5月 つつじ
笠間のつつじ
囲碁の呉清源は何手先まで読むのか聞かれると“ひと目千手”と言っていたそうだ。
11月 椿
この絵歌を描いてから少し後のことだが。 部屋で離して遊ばしていた時、強い地震があり、玄関の戸をあけた瞬間飛んでいってしまった。
12月 プリムラ
一日一度でもいい、感動することに出会いたい。 朝、目を覚ました時、今日一日をむかえられたことに感謝したい。
10月 ピラカンサ
もう、近所のは黄色に染まってきている。 (今宵有酒今宵酔 明日愁来明日愁 権審)
8月 昼咲き月見草
常に、なにか目標をもって生きていきたい。
3月 ひな祭り
和(仲良く)、敬(敬いあう)
清(心清らか)、寂(動じない心)
中国の古典(中庸)に「和而不流 和して、流せず」という言葉がある。敢えて、異を唱えず、人と調和していくが、それだからといって、自分を失って、何でも人の言う通りに流れおぼれることはない。是まで、約10年、身近な花の絵歌を描いてきて、ふっと思う言葉である。綺麗に咲こうが、醜く咲いた花だろうが、それは見る人が思うだけで、花自身はただ、「咲くも無心、散るも無心、花嘆かず」の心境なのだろう。そんな生き方をしたいと思っているが、なかなか、花の気持ちになれるまでは到達できていない。絵も字も歌もまだまだ、未熟ですが、是まで描いてきた花たちを思い出しながら、2008年のカレンダーを作りました。この歌はいつも心にある気持ちを歌ったものです。 花を愛で 絵歌描いて 酒に酔い 永遠(とわ)に楽しむ 天恵一筆 |