花と歌 その50(達磨禅師とポシェット)
去年、伊藤若冲(じゃくちゅう)、鈴木基一、酒井抱一の展覧会を見に行った時に、達磨の絵葉書(若冲画)を買った。 是まで、鈴木基一の椿鶯図(花と歌その47:我が家のチコちゃん)、酒井抱一の蓮(花と歌その43)の模写を描いた。 休みの日、愚妻との取り留めの無い雑談の中で、この達磨さんの話が出てきた。 乏しい知識の中から、搾り出して、話をするうち、どうしても、一枚描いてみたくなり、達磨さんみたいに、じっと本物の絵葉書を見ながら、自画像を描いてみた。 それと、愚妻こと和羅漢が2年前に青墨で描いた達磨を並べてみました。 ご笑覧ください。(平成17年1月30日)
達磨禅師
西暦500年ごろ、インドから中国に禅を伝えた禅宗の初祖。 武帝に招かれ、教えを説いたが、王は理解できなかった。 側近の偉い武将が葦の舟に乗って、去って行こうとする達磨禅師をもう一度戻って欲しいと留めたが、「一期一会」の言の葉を残して去っていったという。その後、魏に行き、少林寺で修業をして禅宗を開いたという。 日本には達磨禅師没後、約600年、栄西
(1141〜1215) が宋より伝えた。 江戸時代には白隠 (1685〜1768) が出て、これを中興した。
面壁九年 禅師は少林寺で壁に向かって座禅すること9年。 悟りを開いたという。永楽天は1時間もじっと座ってられない。 袈裟はサンスクリット語で、カシャーシャといって、赤褐色という意味らしい。赤というのは丸裸、むき出しという意味がある。 色の白い子も、黒い子も赤ちゃん。 赤裸々。。。なるほど。 愚妻曰く、「こんな達磨、すぐ、斬っちゃうワ。。。」だと。 まだ、まだ、修業が足らないのか。 |
私のポシェット 12月13日になると京都では舞妓さんの挨拶廻りが始まるという。それを見て、町の人々は、お正月の準備を始めるという。 京都に生まれ、京都で育ち、今は千葉に仮のお住まいの、愚妻の友人Nさんから、綿を染色して、刺繍した手づくりのポシェットを頂く。 素晴らしい出逢いに感謝。 歌は愚妻(和羅漢)作。 |
直指人心 見性成佛 (じきしにんしん けんしょうじょうぶつ) 己の心そのものを直視し、その本性を徹見して仏となる。 禅の真髄である。 (まだまだ、悟りの境地にはとどかぬが、はやく仏顔になりと思っている和羅漢 作 還暦H15年冬) |