花と歌その34(冬の花)

寒気団がきて冷え込んでいるが、今、我が家に咲いている冬の花を2つ描いた。 一つは4,5年前に買った木瓜(ぼけ)の花。 左の太い枝のほうが枯れかかっているが、右の細い枝から、蕾が2つ。 鳶が鷹を産んだという諺があるが、将に立派な一輪だった。 昨年も描いたが、感謝の気持ちでもう一度、描いてみた。 もう一つは、季節外れの花といえば、一言で終わってしまうが、之も一昨年夏に買ったてっせん(クレマチス)だが、昨年末、ベランダで、花が終わったあとも、緑の葉を茂らせ、翌年の5月頃には花をまた楽しめると思っていた。 ある日、強い木枯らしにさらされて、丸坊主になってしまい、慌てて、暖かい部屋の中に入れて、大事にしていた。 一時は枯れてしまったと思い込み、捨ててしまおうと考えたこともあった。 暫くすると小さな芽が出てきて、どんどん大きくなり、蕾を7つ持ち、”萬紫千紅総是春”という感じで、一足早く我が家に春を告げてくれている。 普通は初夏の花という認識があるが、過保護にしたのは、花にとっては迷惑だったかもしれないが。  そんな折、たまたま、坂村真民さんの詩集を読み、感動し、その歌を参考に、添えてみた。

木瓜一輪
念ずれば花ひらく”
苦しい時母がいつも口にしていた。この言葉を私もいつの頃から、唱えるようになった。そうして、そのたびわたくしの花がふしぎとひとつひとつ開いていった。  (真民詩集より)

坂村真民さんは96歳の現役の詩人。
 

てっせん
。。。。。。。。。
二度とない人生だから一羽の鳥の声にも無心の耳をかたむけていこう。。。。。念ずれば花ひらく (真民詩集より)

花無心 外季節 己容発(花は無心だから季節外に咲いても己の容(花)を発(開)く)
の詩を思い出す。

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