花と歌その33(ポピー)

例年、今頃の季節になると、房総では春の花が先駆けて、便りを寄せてくる。 暖かい南房総では、ポピーや、菜の花、キンギョソウ、ストックなど、色とりどりの花の香りで、一杯になってるだろう。 今年も花摘みに行きたいが、実現するだろうか。 狭いベランダのプランタにはフリージヤ、ヒヤシンス、チューリップ、水仙、サフランが芽を出し、あと半月もすれば、綺麗な花を見せてくれることだろう。 今年も元気で花を見ることができる喜びと、また、一つ年を重ねたという感じを噛みしめている。  之まで、何枚か描いたが、意外とポピーは少ない。 以前描いた作品2つと和羅漢の”ちぎり絵”を並べてみました。

ポピー(春を告ぐ)

まだ蕾の茎を切って持って帰る。 2,3日するとちょうどいい塩梅に咲いてくれ、楽しませてくれる。 

花言葉は”慰め” ギリシャ神話では、娘を奪われた女神デメテルを慰めた花とされている。 花言葉もそこから生まれたそうだ。
虞美人草

ポピーのことを虞美人草と呼ぶということをはじめて知った。 三国志で有名な項羽が漢に敗れた時、彼の辞世の中に、”虞や虞や汝を如何せん”という詩があったという。 虞(項羽の愛人)は、彼が戦に出た後、自殺してしまう。その墓に咲くようになったのが、この”ひなげし”。 後に人々はこの花を”虞美人草”と呼ぶようになったとある。 私には、おそらく、項羽と虞はこの暁の中、激しく、美しく、燃え尽きたように思えてならない。

ちぎり絵 (和羅漢作)

ちぎり絵はいろいろな色のついた和紙を手で小さくちぎりながら、糊でつけて、作り上げる。 普通の絵とはまた違った趣がある。 もう今はやっていないみたいだ。 (やはり3日坊主だった)。

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