花と歌その30(菊)

菊つくり名人といわれる会社のKさんから菊の苗を5本頂いた。 菊を育ててみたいな、という気持ちがあったが、難しさが先に来て、これまでなかなか、実現しなかった。 10センチにも満たない小さな苗木だった。 5月連休明けから、丹念に育て上げた、というより、毎日、水をタップリかけてやり、日当たりと、風通しのよいベランダに置いてあげただけだが。 先日、菊展をやっていたのを稲毛海岸で偶然見る機会があった。 さすがに、とても、我が家のとは比べ物にはならないが、それでも、自分が育てた菊の花が咲いたという感じは程よい気分ではある。  満開の一日前が一番の見所というが、私にはいつ満開なのかが分かっていない。 もうすでに盛りを過ぎ、花をおとしたのもあり、菊の一生は終わっている。 同じように、一緒に菊を育てている仲間の成果もご笑覧ください。 

白雲丸

実際は手に塩をかけるまで、面倒は見ていないのだが、一本の小さな苗木から、立派に育ち、無心に咲いてる姿を見ると、白雲丸に乗って航海するような勇気が出てくる。 
一番先に咲いてくれた。
丸弁 早咲き

菊の種類は沢山あるみたいだ。同じ丸弁でも遅咲きのもある。小さな花が沢山、寄り添って、咲いている。 今は隙間も無いほど沢山に咲いている。そっと、手を触れるとほんわりと温かみが伝わってくる。

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丸弁 遅咲き

一番小さな鉢に入れたせいなのか、成長が遅かった。 それでも濃い緑色の葉を沢山つけ、でも、どういうわけか、右側だけに花が着いた。 秋の日差しを受け、まぶしいほどだった。

金光丸

名前から想像して、どんな花をつけるのかは、想像できたが、どんどん背丈が伸び、向日葵のような感じの花だった。 そばによると、菊のよい香りがした。 今が盛りに咲いている。 
ドーム菊

名前の由来はドーム球場のような形に咲くということだが、将に、その通り。
生年百に満たず、常に千歳の憂いを懐く

百歳も生きられないのに、千年もの先の多くの憂いを懐いている。 
千尋菊

この菊の花を咲かせた川崎のAさん。もちろん菊を苗から育てたのは私同様初めて。 ビルの谷間で、雨風に耐え、ようやく咲いたとき、「よく咲いてくれたね」と話かけたそうだ。 写真をいただき、しばし、淡いピンクの可憐な花に見とれた。 
磯小菊

Iさんの育てた菊。仲間の中で、一番遅く、咲いたようだ。 もう年の暮れだが、まだ花をつけてくれている。  人で言えば、末っ子というところか。 可愛らしく咲く花の写真を見ながら。