おらが春

一足早く、春。
春秋佳日多し といいます。
良寛辞世

上句は良寛の辞世です。
死んでいく自分がいる、残っている人たちがいる、残って咲いてる人々も又同じ、散る桜なんだ。 その歌の下に句につけてみました。  

花と歌その12(さくら)

毎年3月の中旬のこの頃になると必ずこの漢詩が思い出される。 年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 (劉廷芝) 今年も元気で、花見ができそうである。 以感謝。 代表的な花に梅と桜があるが、中国では桜よりも梅にちなんだ詩が多い。 花といえば、中国では梅、日本では桜ということになるだろうか。日本でも古くは梅がもてはやされた。 万葉集では梅にちなんだ歌が104首で、桜の歌は38首。新古今集ではそれが逆転している。 この頃に日本人の心境の大きな変化があったというが、その咲きっぷり、散り際のよさが”武士道”というか、大和魂というのか、我々の心のふるさと的なものと通じるものがあったのだろうと想像する。 桜の花は何枚か描きましたが、以前に描いたのと最近のでは大分、違いがあるようだ。 何枚か並べました。

ソメイヨシノ

江戸の染井村の植木屋さんが品種改良して作ったのが今日の桜の代表選手のソメイヨシノだそうだ。

平成13年3月作
小雪舞う

その年寒い春だったような記憶がある。 3月末に東京に小雪がぱらついた。

平成13年3月作
天下の春

まだ、2月頃、蕾のうちの桜を描いて欲しいと。 春が待ち遠しかったのでしょう。


平成15年2月作

寒緋桜(かんひざくら
亡くなれた團 伊玖磨さんが福岡の檜原(ひばる)桜の花見をしたという記事を詠み描く。 伊豆の河津も有名。近所のスーパーの前に植えられているのを写生。 まだ寒かったが、早く咲いたのにびっくり。平成14年2月 読売新聞より

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