四季の花

雌しべ、おしべがどうなっているのか、葉が互い違いに、でてるか、花が開くときはどうなっているのか、枯れるときは潔いとか、花を描くようになってから、見ているとその原理がすこしわかってきたような気がする。道端に咲いている雑草にも、目をむけて、こんな花があったのかと。


房総の富津岬にドライブ。帰り道、ハイビスカスと琉球朝顔を買った。今年は見事に沢山咲いてくれている。 朝、開き、夕にはこうもり傘を閉じるように端正に散っていく。

幼いころ、家の裏に蕗が生えていて、時々、夕餉のおかづにもなったようだとおぼろげに記憶に残っている。秋になり、町で、見かけ、そのころを懐かしく思い出しながら描く。

先輩のSさんが定年退職された。記念にシクラメンを描いてお贈りした。下手な絵歌だが気に入っていただき、家の一番よい所に飾っていただいていることを聞いて、嬉しく思った。

今年の桜はあっという間に咲き、あっという間もなく散っていった。
劉廷芝の
「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同」の詩のように、歳をとって、初めて、花にかなわないことを痛感した。

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