初年次ゼミナール 鉄道と文化・社会 

水曜3コマ    B3-210教室

2019年前期   担当教員 谷口栄一

平成30292827262524年度のいずれかに初年次ゼミナールの受講を申請し、未だ単位を修得できていない学生を対象とする。

 

授業目標

(1)まず他人の話をきちんと聞く力を身につけること。(高校までの学習における意外な盲点である。)
(2)
多様な視点の存在に気づき、それを積極的に取り入れ、活用できるようになること。
(3)
知的欲求にもとづいて、とくに図書館を活用して、知識や情報の収集を積極的にできるようになること。
(4)
収集した知識や情報を吟味しつつ、自分の頭で系統的に考えることができるようになること。
(5)
調べたり考えたりした結果を、文章や口頭で発表できるようになること。特に大学生にふさわしい文章力、口頭発表力を身につけること。
(6)
自分の考えを自分で再検討できるようになること。

 

授業概要

受講者一人一人が、日本国内の鉄道路線(公営でもJRでも私鉄でも可)をどこか一つ選んで、その路線と沿線の文化・社会・歴史(産業、観光、人々の生活、宅地開発、街並みなど)とのかかわりについて、徹底的に研究してもらう。(営業キロで10kmから100kmまでの範囲。10kmに満たない短い路線の場合は複数の路線を取り上げること。100kmを超える長い路線の場合は100km以内の区間のみを取り上げること。)

鉄道会社の社史や地方自治体の市史など書籍、論文、ウェブ資料など活用するだけではなく、実際に授業時間外にその路線に乗車し、街歩きなどをすることで、自分独自の視点からのレポート(写真もしくは動画を撮ること)もしてもらう。    

半期の間に1人当たり最低5回の発表をしてもらうものとする。1巡目から4巡目までの発表においては、発表1回につき1本の小レポート(合計4本)を提出してもらう。また5巡目の発表終了後に、小レポートをまとめた形での「期末レポート」を提出してもらう。

 

授業計画  

@       410日 ガイダンス(テーマの説明)、自己紹介、図書館活用法、情報活用のルール

A       417日 文献目録作成法、レポート作成の注意点、研究計画書の提出(問題提起)

B       424日 1巡目発表と質疑応答・ディスカッション

C       5  8 1巡目発表と質疑応答・ディスカッション

D       5 15日 2巡目発表と質疑応答・ディスカッション

E       522日 2巡目発表と質疑応答・ディスカッション

F       5 29日 3巡目発表と質疑応答・ディスカッション

G       6  5日 3巡目発表と質疑応答・ディスカッション

H       6 12日 4巡目発表と質疑応答・ディスカッション

I       619日 4巡目発表と質疑応答・ディスカッション

J       626  5巡目(最終)発表と質疑応答・ディスカッション

K       7  3  5巡目(最終)発表と質疑応答・ディスカッション

L       7 10日 期末レポート個別指導(1)

M       717日 期末レポート個別指導(2)

N       724  期末レポート提出

 

教科書・参考書

特に指定しない。

 

自宅学習・準備学習

(1)第2回目の授業までに、扱う路線(区間)を決め、研究計画をまとめ、簡単な説明ができるようにしておくこと。

(2)扱う路線に実際に何度か乗車し、沿線に関するフィールドワークを行うこと。(交通安全には十分に注意すること。)他の乗客や鉄道員に迷惑をかけない範囲で、写真もしくは動画を撮影しておくこと。

(3)自分のテーマに関して、資料や文献を精読し、十分な考察を重ね、5回の発表(プレゼンテーション)の準備を丁寧に行うこと。発表の際にはレジュメを作成し、教員も含めた参加者全員の枚数分を印刷しておくこと。

(4)発表の際の質疑応答や教員の助言などを踏まえて、発表ごとに小レポートを執筆すること。(5巡目の発表時は期末レポートをもってこれに代える。)

(5)学期末に、半期の研究報告の集大成として、期末レポートを作成すること。

(6)他の参加者の発表にも何らかのコメントや質問ができるように勉強しておくこと。

 

成績評価(合計100点満点) 

以下の(1)(2)(3)の合計点とする。(1)40点、(2)(3)60点。またレポート等の作成において剽窃などがあった場合は不合格とし、不正行為として公示する。

(1)   4本のレポート

発表1回ごとに1本のレポートを作成。単なる発表原稿ではなく、当日の質疑応答なども踏まえて、レポートとして執筆すること。1本につき1200字以上で上限はなしとする。手書きでもワープロでも構わない。ワープロの場合は40字×40行で印字し、手書きの場合は必ず400字詰め原稿用紙を使用すること。発表日から2週間以内に提出すること。

(2)   授業態度(5回の発表・資料作成、毎回の討論・質疑応答・ミニッツペーパー)

発表と質疑応答、討論については、指導ならびに適正な成績評価のため、ICレコーダーで録音することがある。ミニッツペーパーとは、討論を補う意味で、授業の終わりに提出してもらう紙である。感じ考えたことを自由に書いてもらう。(ミニッツペーパーは状況により実施しない場合がある。) 

(3)   期末レポート(半期の研究報告の集大成)

  6000字以上((1)で作成したレポートを活用してもよい)で上限はなしとする。手書きでもワープロでも構わない。ワープロの場合は40字×40行で印字し、手書きの場合は必ず400字詰め原稿用紙を使用すること。最終締切日は724日(水)の予定であり、変更する場合は6月中に告知する。

 

欠席届

授業を欠席した場合は、必ず欠席届(記入用紙は教務課のホームページからダウンロード)に理由を明記して、すみやかに提出すること。無届の欠席があった場合、原則として単位を認定しない。なお、この欠席届を提出しても出席扱いになるわけではない。(例外的なケースとして、医師の診断書や交通機関延着証明書がある場合は、何らかの考慮をすることがある。交通機関延着証明書を提出するときは、おもて面もしくは裏面のどこかに、自分で氏名を記入したうえで提出のこと。)


学生ポータル授業支援システム
谷口研究室ホームページとあわせて、学生ポータル授業支援システムを併用している。授業に関する重要な連絡を、授業支援システム(学生ポータル)から、受講者あての一斉自動送信メールで行うことがある。これは情報教育アドレス(----@edu.osakafu-u.ac.jp)に届く。携帯への転送設定など、何らかの方法で毎日チェックできるようにしておくこと。また同システムで、授業時に提示したパワーポイントのファイルを提供しているので、積極的に活用されたい。

 

担当教官との面会について

 個人研究室は、B35545号 谷口研究室。 

 在室時間= 水曜日 1130分〜1240

木曜日 1220分〜1240

急な会議などが入ることもあるので、確実に会うには前もってメール等で連絡を。