それにしても眠い。
瞼が重いし、周りの風景もまるでビンの底を通して見てるようにボンヤリとしてきた。
…いかん、これがこらえどころだ。
俺はそう思って、十何度目かに、HBの頼りない芯先を自分の腿に突き刺した。