須磨さんのきれいな板書の横で、俺の握ったチョークが音を立てて折れた。
「・・・わかりません」
「何だ、力んでいたわりには拍子抜けだな〜」
八重山の呆気に取られたような声に、級友たちが無遠慮な笑い声を立てた。