「そうた」の便利な一面

2014年3月20日

「そうた」を知っていますか。辞書を引いても載っていません。ネットで調べてもすぐには見つからなくて、おじさんの地域だけの呼び方なのかと思ったら次のページがありました。


                            (「久五郎 楽天市場店」のホームページより)

おじさんの着ているのは上の写真のように前がくっつかないので、陣羽織を思いっきり地味にして普段着にしたものをイメージしてもらえばいいでしょうか。
このホームページの「きもの館 久五郎」の会社概要では住所が高知市になっているので、「そうた」は高知県だけの呼び名かもしれませんね。

おじさんは若い頃からずっと、家では着物を着ています。洋服と比べると行動的ではないですし、夏の浴衣は見る方は涼しげに感じますが、着ている方は結構暑いです。ほぼ毎日着ているので慣れてはいるのですが、帯を結ぶにも多少時間がかかるので、洋服を着るよりは面倒です。

それでも仕事から帰って風呂に入り、着物を着るとくつろいだ気分になり落ち着くのです。たまには休日の昼間にも着ることがあります。

冬は着物の上に「そうた」を着ます。今着ているのは、結婚する前から着ていたものを見て義母が縫ってくれたものです。肩の部分が狭くなっていて、とても体に馴染みます。

先にも買いたように着物は行動的ではありません。家にいても袂(たもと)が邪魔になることがあります。例えば食卓で鍋料理を食べるときはたすきが必要です。

顔を洗うときにもたすきをかけないと、袂が濡れてしまいます。そんなちょっとした時間にもたすきをかけるのは面倒ですが、良い方法があったのです。

帯に挟む事もできますが、男性の場合は腰骨の部分で締めるので肩からの距離があり、少ししか挟む事ができません。ちょっと手を上げるとすぐに抜けてしまいます。

「そうた」の脇の部分、はんてんなら袖をつける部分、そこに袂を入れるのです。そこが極端に広い場合は袂が引っかからないでしょうが、おじさんの「そうた」では何の問題もありません。これならちょっと手を洗うときでも気軽に入れられます。

「そうた」を洋服の上に着ても違和感がないですが、くつろいで着物を着るときにはお薦めですよ。特にたすきが面倒だと思う人は是非試して下さい。

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