ポスター掲示板の無駄を考える

2011年11月20日

大阪府知事選と大阪市長選が注目されていますが、同じ27日(日)には高知でも市長選が行われます。知事選も同日の予定でしたが、現職の尾崎知事の無投票当選となりました。

選挙が近づくたびにいつも思うことがあります。掲示板の予備(というのでしょうか)の枠がもったいないということです。立候補の届け出前に準備するので、立候補者が多くて枠が足りなくなるといけないのは分かりますが、それでももったいないと思うのです。

学校に勤めているときは掲示板に使ったベニヤ板や角材をもらって再利用したこともありますが、雨を吸い込んだベニヤ板は喜んで使いたいと思うようなものではありません。繰り返して利用されないとしたら、予備の枠のための材料は活用されないまま捨てられるということです。

今回の高知県知事選のように無投票になると全ての掲示板が全く使われないまま処分されるのです。掲示板が設置されることで選挙が近づいた、○○日は選挙なのだとの啓発にはなると思うので全く無駄ではないかもしれませんが、それでももったいないと思います。

それで思ったのは、立候補が受理された時から選挙運動が行えるという現行のシステムを変更して、立候補の届け出から1週間なり2週間なりの準備期間を設けるのです。実際には立候補の届け出を今より早くするということになります。

こうすれば候補者が確定してから掲示板を設置することができます。また候補者も他に立候補者がなければポスターを印刷する必要がなくなるでしょう。

届け出が少し早くなることや届け出から選挙運動までに期間があることに何か支障があるでしょうか。もし何かあったとしても解決の方法はあると思います。

掲示板の作成や設置を業者に委託する場合、業者の決定から作成・設置までの期間が短すぎるという問題はあるでしょう。それについては、事前に業者だけを決めておくのです。当然短い期間を考慮して入札をするでしょうから期間内での設置は可能と思います。もし無投票になった場合は、別の機会に優先的に発注する等の方法があるかもしれませんし、設置しなくても契約通りに支払うという考え方もできるのではないでしょうか。現行でもその分の予算は使われているのですし、少なくても資源の無駄をなくすことはできるのです。

掲示板がもったいないとの思いから、とんでもないことを言い出したと思われるかもしれませんね。掲示板に関して言えば、アルミ製などで繰り返し使えるもの、再生処理してリサイクルできる素材を使ったものなどもあるので、先に書いたようなもったいないには当たらないでしょう。でも、このような発想の積み重ねで色々な無駄が省けるかもしれませんし、思いもしなかったような良い制度に変わるかもしれないと思うのですが、どうでしょうか。

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