野球を変えよう

2008年9月20日

一昨日、イチローが8年連続シーズン200安打を達成しましたね。前にも書いた通り、おじさんは熱心な野球ファンではありませんが、イチローの記録は何となく気にしています。いつもは新聞で結果を見るだけなのですが、一昨日は大リーグの放送を付けっぱなしにしていたので200本安打達成のシーンをリアルタイムで見ることが出来ました。

昨日の新聞には「(きれいなヒットではなかったので)打った瞬間は『ヒットになっちゃう、アウトにしてくれ』と思った。」と出ていましたが、内野安打もイチローの技術なのだそうですね。

イチローが大リーグのシーズン最多安打を更新した頃でしょうか、「それまで大リーグでは豪快なホームランこそが野球の醍醐味と思われていたのが、安打でつないでいく野球が見直された」というようなことを聞いた記憶があります。

確かに豪快なホームランは見ていても気持ちがいいと思います。でも、ホームランだけで試合が決まってしまうのは何となく味気ない気がします。野球をよく知らないからそう思うのかもしれませんが、ホームランというのはピッチャーとキャッチャーだけが打者と対戦し、他の野手はボールを見送るだけ、と思えてしまうのです。同じホームランでもランニングホームランなら野手と打者の戦いも楽しめると思うのですが。

そんなことを考えていると、またおかしなことを思いつきました。ホームランを変えるのです。フェンスを越すのではなくフェンスに当たるとホームランで、フェンスを越すと2ベース。これならホームランだけで試合が決まってしまうことも少なくなると思ったのです。でも、遠くまで飛ばすのも大変な技術なのに、この案だとその技術が活かされません。

そこでまた考えました。要するにホームランを少なくして、ホームランの醍醐味も残したらいいのです。ホームランを少なくするにはホームランになる距離を長くする方法があります。そのためにフェンスを遠ざけると外野席が少なくなってしまいますし、外野が広くなる分、外野の守備も大きく変わってくるでしょう。

そこで、あまり大きな変更をしない方法として、フェンスを高くするのです。今のフェンスの状態をそのまま高くすると外野席も高くしなければ見えなくなります。そこで透明な強化プラスチックのようなものを今あるフェンスに継ぎ足すのです。

継ぎ足す高さはデータを集めて検討するとして、とにかくフェンスを高くすれば外野席の前の方に飛び込んでいたホームランは継ぎ足したフェンスに当たって跳ね返ります。そうすれば野手の出番もありますし、2塁を回って3塁を狙うかどうかという駆け引きのようなことも楽しめそうです。

またフェンスが高い分、ボールが跳ね返ってくる位置の予測などで外野手の守り方も複雑になり、ランニングホームランも増えるのではないでしょうか。ひょっとしたら、巨漢のホームランバッターが、ランニングホームランを狙ってホームでクロスプレーというシーンも見られるかもしれません。さらにホームランが出にくくなる分、価値も高まりホームランへの期待がより大きくなると思うのですが。

8月に書いた柔道のルール変更(「北京オリンピック 柔道に思う」<2008年8月20日>)は、ひょっとしたら、万が一にでも、採用される可能性があるかもしれないと思うのですが、今回の案はまったくその可能性はなさそうですね。

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