「『目玉焼きに何をかけて食べるか』。このくだらない論議を今まで幾度繰り返してきただろうか。」先日の新聞にこのような出だしのコラムがありました。
おじさんは味の付いてないゆで卵には塩よりソースをかけるほうが好きです。目玉焼きは基本的には何もかけませんが、味が付いていなければソースをかけます。
このコラムは、私は革命派のソース党で、いつもいじめられる。と書いてあるので、どうして?と思いながら、その次を読んでビックリしました。
何と、「私のソース好きは父の影響だ。カレーにソース、チャーハンにもソース、シチューにだってソース。だから私が大学時代、天ぷらにソースをかけて、周囲を驚かせてしまったのも仕方なかったのだ。」などと書かれてあるのです。
おじさんも子どもの頃にはカレーなどにソースをかけていました。でも中学校の頃、姉に「何にでも醤油やソースをかけるのは料理を作った人に対して失礼なことなんだよ」と教えられてからは何もかけずにそのまま食べるようになりました。
おじさんは料理を作るのも好きで、友人を招待して食べてもらったりもしていましたが、確かに味も見ずに醤油やソースをかけられるとガックリきます。だから若い頃には何もかけずに食べることを粋がっていたこともありました。でも今は、少し醤油をつけることで刺身の味が引き立ちますし、さんまの塩焼きに醤油をかけるとより美味しくなると思います。
料理に醤油やソースをかけるのは邪道だ、とまでは思いませんが、何にでもソースをかけることがあまりにも自慢げに書かれていたように思ったことと、コラムに書かれていた肩書きがフードコーディネーターだったのでいささか疑問に思い、ついついこんなことを書いてしまいました。グルメぶった芸能人が下品な食べ方をしている、そんな番組がたくさん放映されるなど、上っ面のグルメブームへの反感が書かせたのかもしれませんね。