またまた運動会がらみのネタです。テントのたるみに、雨水がたっぷり溜まってしまったという経験はありませんか。おじさんは何度も経験しているのですが、若い頃に先輩の教師が、たるみの下を押し上げて水を下に落とすのを見て、「ああ、こうやるのか」と思ったことでした。他の学校でもさも当然という顔でたるみを押し上げる同僚をよく見かけました。
でも、水の落ちた地面は悲惨な状態になることはすぐ分かりますよね。特にその日が本番となると大変です。そこで、おじさんは馬鹿なことを考えて、バケツで水をくみ出し、運動場の端の溝に捨ててみました。なかなか大変な作業です。そのときハタと気がついたのです。「ホースがある」「理科で習ったではないか」「サイホンの原理」・・・・・
そうです、ホースを使ってバケツに落とすと高い所からくみ出す手間が省ける。あとはバケツリレーだけですむのです。でもどうせホースを使うなら、水を捨てる場所までホースを伸ばせばよいことに気がついたのは、その後です。あとは、たるみに入れたホースを固定することだけを工夫すればいいのです。そうすればひとりでに水が抜けてくれます。これで本当に楽になりました。
けど、こんな簡単なことがどうして学校では(少なくともおじさんの知る限りでは)行われていなかったのでしょうか。授業で習ったことを実際に生かす絶好の機会だと思うんですが。
ところで、「サイホンの原理を使うには反対側のホースを吸わないといけないだろう。ホースを数十メートルも伸ばすと吸うのも大変ではないのか。」と思われた方、吸わなくてもいいのです。その方法はまた、改めて。
10メートルのホースはどうやって吸うんですか? <2003年1月29日>