デモンストレーション 常滑市中央公民会館にて
 
                     題目:「秋の日」 函館 遺愛女子学院

     
 ≪下塗り≫
 ・あらかじめ紙を刷毛で濡らします
  おおざっぱに色をおいていきます
  
 ≪屋根と窓≫
  窓は描き込みません。窓の数も形も神経質に
  こだわらないことで、雰囲気がでます。
  
  1度目に塗った絵の具が乾ききらないうちに
  影や紅葉の映り込みの色を「ちょんちょん」と
  置いていきます。
 ≪屋根と窓の完成≫
     
 ≪木の幹の色を作ります≫
  幹の色の明るい色、暗い色の3段階色を
  あらかじめパレットに作ります。
≪木の描き込み≫  ≪手前の植栽≫
  細かく描きこみません。色の濃淡を面で表現
  します。ウェットインウェットで色のにじみを作り
  だします。
     
≪手前の芝生≫
 ・大きめの筆に持ち替えて全面を塗り込みます。
  右側が暗く、左側が明るめ。
 ・絵の具が乾き切らないうちに、上へ上へとのせて
  きれいなグラデーションを作ります。 
 ・乾いた後で触らないこと。時間との勝負です。
 ≪木や植栽、芝生の完成≫  ≪紅葉した葉を描き込みます≫
 ・葉を1枚1枚描きこむことはしません。
  葉の形を使っておおまかに葉の面を色の明暗で
  表現します。
 ・木の中央部分は暗く、空に近い部分は明るく
  なります。
   
 
 ≪補色の効果≫
 ・葉の色の補色を影となる部分に「おく」ことで
  色のコントラストが生まれ、奥行きと深みが
  でます。
 ・最初においた葉の色が乾ききらないうちに
  「ちょんちょん」と色を置いていくことで自然に
  色が混ざり合います。
 ≪右の木も同様に≫  ≪木の影を描き込みます≫
     
 ≪紅葉した木の完成≫
  中央部分の補色の色、そしてオペラが効いて
  います。
 ≪校舎の壁を描き込みます≫
  紅葉した葉っぱが校舎の壁に光で映り込み
  影を落としている様子を表現します。
 ≪完成≫
  光の抜ける部分は大切に残します。
  最後に校舎の窓の色を調整します。