書簡


さっき、おまえからの文が届いた。
カミュー、おれはとても腹を立てているんだぞ?
落ち着いたら連絡をすると言いながら、一年以上も何処でどうしていたんだ? こちらからは連絡の取りようがないし、ただおまえからの文を待ち続ける日々はつらかった。多分、おまえは笑っているのだろうな……まったく、いつまで経ってもおれはおまえに振り回されるばかりだ。
そちらでの生活が充実しているようで安堵している。こちらもほぼ順調といったところか。相変わらず旧ハイランド王国勢力が根強く残っているが、それもじき、落ち着くことだろう。
約束通り、新国家がデュナンを完全に掌握し、我がマチルダ騎士団領の揺るぎない未来を確信したときには、おまえを追いたいと思っている。
その日が一日も早く訪れるよう、祈るばかりだ。

 

 

 

元気そうで何よりだ。相変わらず荒っぽい手蹟が懐かしかったよ。
連絡が遅れたことは先の文に書いたとおり、身の落ち着き先を決めるのに予想外に時間が掛かったからだ。だが、お陰でよい部族に潜り込むことが出来た。
離れているときには思わなかったが、やはりグラスランドの風は心地良い。こことロックアックスと、今ではどちらが故郷と呼ぶに相応しいか分かりかねるが……唯一つ、おまえがいないことだけが空洞のように思える。
詳しくを聞かずに我侭を許してくれて感謝している。近々事情は説明出来ると思うが、もう少しだけ待っていて欲しい。

 

 

 

久しぶりだな。
実は昨今、旧ハイランド領からの流民が多く、その対処に追われている。新国家からの援助が不足しているらしく、同地の困窮は相当のもののようだ。シュウ宰相を始めとする各都市の代表とも話し合ったが、これは本格的に流民対策に乗り出さないと、新国家そのものが荒れる恐れがある。
そちらは変わりないか?
日々つとめに追いまくられていると、傍におまえのいない事実を突きつけられるようだ。
早くおまえに会いたい。

 

 

 

そちらも大変そうだね、忙しそうな様子に胸を痛めている。
これは都市同盟国家にも関わることだから、これまで胸のうちにしてきたのだけれど……実は、わたしがグラスランドに戻ったのは、不穏な噂を耳にしたからだ。
わたしが交易商人と懇意にしているのは知っていたと思うが、グラスランドの部族間に対都市同盟戦を想定しての盟約が結ばれつつあるという報を得た。これまでティント市等と小競り合いを繰り返してきたグラスランドだけれど、今度は大々的な戦の気運が高まっているという情報に、わたしは帰郷を決意したんだ。
無論、グラスランド人として戦線に加わるというつもりではなかったよ。マチルダ騎士として、都市同盟の存亡を賭けて戦った身だ、どちらかを選ぶことなど到底出来ない。
だから、詳細を集めて何とか戦を回避させるために努めようと思った。宰相殿らにご報告申し上げなかったのは、ただでさえ新国家構築に心身を削っておられる方々に、不確かな情報で余計な危惧を与えまいと思ったからだ。
ただ、ここへきて杞憂に過ぎないと思えてきた。グラスランドは至って平和で、交易商人が口にした部族間の盟約という気配も見えない。
ロックアックスを離れて、そろそろ二年。そちらが落ち着いた頃、わたしが戻るというのも良いかもしれないね。
────いつの日にもおまえを思っている。身体に気をつけて乗り切ってくれ。

 

 

 

打ち明けてくれたことを嬉しく思う。
突然おまえが帰郷すると言い出したとき、単なる気紛れとは思えず、敢えて反対しなかったのだが……もし相談してくれても、おれはおまえを行かせただろう。
戦は人を不幸にする。止めたいと願う気持ちはおれも同じだ。おまえ一人が胸を痛める必要などなかったんだ。
不穏な噂が杞憂であったとしても、おそらくおまえは徹底的に調べ上げるつもりなのだろう? 無理をするなとはこちらの台詞だ、どうか何もかも一人で背負い込まないでくれ。
少しでも力になれることがあれば言って欲しい。それがおれの唯一の望みだ。

 

 

 

 

 

今日はとても驚くことがあったぞ。
前にも書いた旧ハイランドからの流民の中に、おまえにそっくりなご婦人がおられたのだ。いや、女性に似ているなどと言えば、気を悪くするだろうとは思ったのだが……とにかく似ている。カミュー、おまえには生き別れた妹御はいないのか?
彼女は極度の疲労と栄養障害でロックアックスの医師の元に運ばれたのだが、眠る姿にまるでおまえを見ているような錯覚を受ける。
改めておまえに会いたくてたまらない自分を痛感した。

 

 

 

先日のご婦人は、医師の家に住み込むことになったようだ。ハイランドで少しだけ医術に関わったことがあるらしい。お助けした手前、時折立ち寄ってみるのだが、近所の子供たちにも懐かれている。笑顔がとてもおまえに似ているんだ。
こうして敵であった国の人たちと交流を重ね、新たな国が築かれていくのだと思うと感慨深い。赤月帝国がトラン共和国と生まれ変わり、かつて幾度も戦火を交えた都市同盟と国交が結ばれたように、グラスランドとも平和な共存が育まれたらいいと思う。何より、おれはおまえの故国と戦いたくない。

 

 

 

カミュー、最近どうしている? 
文が来ないので案じている。もしかすると、前の文が届かなかったのだろうか? 確かめるすべがないのが苛立たしい。
グラスランドは遠い。こうして商人の手を経て書簡が行き来する間にも日々が過ぎるのかと思うと、たまらないときがある。
────会いたい。会って、おまえを抱き締めたい。

 

 

 

久しぶりだね。
すまなかった、最近少し忙しかったものだから。
わたしは元気だ。おまえからの文は届いているよ、本当にすまなかったと思っている。
実は、世話になっている部族の持つ農作地の刈り入れ時でね、毎日朝から晩まで肉体労働に勤しんでいたんだ。
驚いてくれ、わたしは昨日、牛の乳を搾ったぞ。何てのどかな毎日だと呆れるだろうね、仮にも赤騎士団長を勤めた身が、鶏を追い掛ける様など想像も出来ないだろう?
それと、わたしに妹はいないと思うよ。物心ついたときには孤児だったから確証はないが。それほど似ているなら、是非一度お会いしてみたいものだね。
戦で傷ついた人に手を差し伸べるのは良いことだ。それがたとえ敵に属していようと、個々人には何ら意味のないことだからね。おまえにそうしたことを考える余裕が出てきたことが嬉しい。立派な騎士団長だな────マイクロトフ。

 

 

 

おまえの農夫姿を想像して、どうにも巧くいかなかった。
元気そうで良かった、本当に案じていたんだ。
彼女はとてもおまえに似ているが、人柄は控え目でおとなしい方だ。身寄りもなく、心細いだろうに、精一杯微笑んでいるのを見ていると胸が痛む。本当に、戦は避けるべき最後の手段と思わずにはいられない。戦うことを義務付けられた騎士にあるまじき感傷かもしれないが。
もうすぐ三年だ。おれは思っていたよりも遥かに重い責務を負ってしまっているらしい。これを引き継いで出立するには更に時間が必要になる。出来ることなら、おまえに戻ってきて欲しいと願うのは我侭だろうか?
カミュー、本当に会いたいんだ。

 

 

 

おまえからの文を読んで真剣に考えた。
この部族に身を置いておよそ二年、わたしもそれなりの役割を与えられている。
おまえにはとても会いたいと思うし、帰りたいと思わないわけでもない。だが、おまえが軽々しく投げ出せないように、わたしも世話になった恩を安易に考えることは出来ない。
身辺を整理するには時間が掛かる。もう少しだけ待って欲しい。

 

 

 

 

 

 

よもやこんな文を書く日が来ようとは思わなかった。
カミュー、おれは裏切りをはたらいた。
────本当にそんなつもりではなかった。おれは酔っていた。おまえからの文を読み、これからあとどのくらい会えぬままに日々を過ごすのかと荒れて……泥酔した。
目覚めて彼女が横に居たとき、おれはその場で自刃したいほど悔やんだ。愛もなく、一人の女性を傷つけた。酔っていたなど、言い訳にならない。まして、おまえであると錯覚していただなどと……。
おまえに対しても許されざる裏切りだ。
おまえだけを想い続けると誓った。たとえ離れて生きようと、再び会う日まで待ち続けるとあれほど誓ったのに。
許してくれなどとは到底言えない。
ただ、信じて欲しい────心からおまえを愛している。

 

 

 

 

 

返事が遅れてすまなかった。このところ交易商人が通らなかったものだから。
マイクロトフ、わたしに対して自責に駆られる必要はない。決して褒められたことではないけれど、酔った勢いというのは古今珍しいことではない。
むしろ、そのレディが心配だ。その方にとっておまえは恩人だったのだろう? そんな男の行為がどれほどの傷となっているか、言うまでもなくおまえには分かっている筈だ。
誠心誠意を尽くすがいい。今のわたしにはそれしか言えない。

 

 

 

おまえの言うように、彼女とじっくり話し合った。
彼女はおれを慕ってくれている。あの夜のことも恨んでいない、むしろ幸福だったと言う。
彼女におまえのことを伝えた。それでも笑って許してくれた。その笑顔を見ていると、己の浅はかさに忸怩たる思いだ。
どう償えばいいのかわからない。彼女が責めてくれないから、どうしていいのか分からない。
おまえに対してもだ。
そうやって自分の心を見せないおまえが、どれほど傷ついているか。それを思うと夜も眠れない。
カミュー、おれは自分がこんなにも弱いとは思わなかった。おまえに会いたい。会って、責め立ててもらえたらどれほど楽だろう。

 

 

 

相変わらず、機微に疎い男だね。
酒に酔っていたとしても、それが彼女でなかったらおまえは手出しなどしなかっただろう。
わからないかい? おまえはその人に好意を抱いていたんだよ。愛もなく他人と肌を合わせられる男か否かは、わたしが一番知っている。
勿論、おまえのわたしへの思いを疑うわけではない。けれど、今のわたしたちには距離がある。身近にいる人に情が流れても、決して不自然なことではないんだよ。
正直言って、驚いた。
おまえが真っ正直に打ち明けてきたこと。黙っていれば分からないことなのに。それがおまえという人間なのだろうね、彼女もそんなところに惹かれたのだろう。
気遣うなと言ったのに、変わらず気に病んでいるようだから告白するよ。
わたしもおまえと同罪さ、この村の族長と寝た。健康な男がいつまでも一人寝出来る筈がないだろう? 
おまえとの唯一の違いは、これが遊びと割り切った関係であることだ。族長は細君を亡くし、わたしはおまえと隔てられていた。共に寂しい者同士、身体の欲求を満たすのには願ったりの相手だったというわけだ。
わたしが想うのはおまえ一人、おまえにもそうあって欲しいとは思うが、貞節を期待されると困る。
ともあれ、そういうことだからわたしに自責を覚える暇があったら、レディへの礼節を通せ。

 

 

 

 

 

この前の文は正直言ってつらかった。
自分のことを棚にあげて、と思うかもしれないが……おまえが他人と共寝していたとは思わなかった。
心がすべてとは言わないが、愛する人を独占したいと思うのは当然だと思う。おれは酔って彼女を抱いているときでさえ、それがおまえだと錯覚していた。だが、おまえは納得づくで別の男に身を任せていたのか。
いや……すまない、おれにはおまえを責める資格などないというのに。
カミュー、もう我慢出来ない。離れていては何も伝わらない。文だけの遣り取りでは気持ちなど量りかねる。
おれがグラスランドに行かれればいいのだが、二週間後に丘上会議を控えて動きが取れない。
頼む、いっときでもいい、戻ってきてくれ。

 

 

 

 

すまないね、行き違いになってしまったようだ。
しばらく留守にしていたものだから。
今は帰れない。理由は聞かないでくれ。

 

 

 

 

 

 

ずっと迷っていた。
だが、今日ようやく心を決めた。
カミュー、子供が出来た。あの夜の子供だ。彼女は堕胎すると言うが、そんなことは断じてさせられない。
おまえは言ったな、想うのはおれ一人だと。おれも同じだ、今でも想いは変わらない。
だが、おれには過ちを償う義務がある。生まれてくる命を守らねばならない。そして……子供を父無き存在とすることも出来ない。
おれは彼女と結婚する。
来年の春には、おれは父となる。
それでも、いつの日にも愛するのはおまえ一人。
ただ、それだけを伝えたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

随分と久しぶりになってしまったが、元気かい?
グラスランドを転々と旅して回っていたんだ。
おまえときたら、生まれた子供がどちらだか連絡を寄越さないから、男女二通りの品を送ったよ。今頃は可愛い盛りだろうね、我が子を抱いた感想はどうだった?
あの文に返事を書かなかったのは、わたしなりに気持ちの整理をつけていたからだ。強がりに聞こえると困るが、決して怒ったり悲しんでいたからではない。
おまえと愛し合って、ごく当たり前の恋人のように過ごしてきたけれど……初めて考えたよ、性の在り方というものを。
彼女はわたしが唯一おまえに与えられないものを与えた。それはもう、嫉妬などという感情は通り越して感動でさえある。血を残すという行為がどれほど尊いか、このグラスランドに生きるものなら分かる。
大きな部族内はともかく、少し辺鄙な地方へ行けば、赤ん坊が生き抜くことさえ難しい村もある。そんな村々を回ってみて、おまえがこの世に血を分けた我が子を残せたことを心から祝福する気持ちになれた。
マイクロトフ、おまえは言ってくれたね。彼女をわたしと錯覚して求めたと。そのとき、おまえが抱いていたのがわたしだったのだとしたら……その子はわたしたちの子供でもあるのではないだろうか。
どうか、彼女を大切にしてくれ。子供が、過ちで誕生したなどと負い目を抱くことがないように。
レディに礼を尽くすのも騎士のつとめ……だろう?

 

 

 

生まれた子供は男の子だ。
……カミューと名付けた。すまない、おれには他の名を考えつくことが出来なかった。
おまえからの返事が来ない時間を、おれは与えられた罰だと噛み締めていた。彼女を、そしておまえをも傷つけた罪は生涯消えないだろうが、おまえの文を読んで少しだけ楽になった。
おれにはこの道しかなかったと思っている。後悔はしていない。彼女には一生をかけて償うつもりだ。
ただ……子供は本当に可愛いぞ。小さな身体におれの血が流れているのだと思うだけで、胸が温かくなる。この子を愛することで、おれは救われる気がする。
カミュー、おまえを愛している。
生涯変わらずおまえを愛している。
おれはおまえに恥じぬよう、二度と悔いることなく人生を送りたい。
いつの日か、笑って会える日を待ち続ける。
その日まで────元気で。

 

 

 

 

 

これが最後の文となるだろう。
わたしはおまえを欺き続けた。そのことを詫びねば、心安らかに生涯を終えることは出来そうにない。
マイクロトフ、グラスランドは間もなく都市同盟国家に戦線を開くだろう。以前送った文は、途中まで事実を記していた。
知っての通り、この地は幾度となく都市同盟の侵略を受けては退けてきた。長きに渡る怨嗟を抱く民たちは、デュナン大戦が展開する間、じっと息を潜めて機会を窺っていた。開戦に至る日を待っていたんだ。
部族間にも意見の相違はあった。わたしが身を置いたのは戦争回避に位置する部族だった。
それはもう、幾度も他部族の間を駆け回ったよ。おまえからの文にまともに返事も書けないほど。わたしは村に落ち着く暇もなかったんだ。何とか説得し、交渉を重ねて平和共存へ導こうと、わたしは同志たちと共に働き続けた。
残念だ、部族間協議は開戦へ大きく傾いた。今となっては我らの一派は少数派で、おまけに都市同盟に加担する裏切者と見なされている。今宵、主戦派最大部族へ最後の説得に向かうが、おそらくわたしはそこで命を落とすだろう。
裏切りの汚名を受けても仕方ない。わたしはこの文より先んじて、今朝方シュウ宰相の元へ親書を送った。願わくば、戦火が拡大する前に終戦へと向かわせられるよう、同志で協議した考え得る最良の策だ。
分かるかい、マイクロトフ? わたしはここでもマチルダ騎士団で為した役割を繰り返している。ただ、今度ばかりはどちらかの位置に立って剣を振るうことは出来ない。どちらにも加担するだけの大義がないからだ。
わたしにとってグラスランドという故郷が何だったのか、最近よく考える。一度は捨てておきながら、戻らずにいられなかった地。ロックアックスに在るときには、この地を幾度も思った。だが、いざ戻ってくると今度はロックアックスが懐かしく思われる。
結局、わたしには故郷などなかったのかもしれない。おまえという存在だけが、わたしにとって確かな輝きだった。おまえこそが、わたしの故郷だったのだと今は思う。

おまえからの文を読むたびに、駆け戻りたい衝動に駆られたよ。あのレディが登場するようになってからは、特にね。だが、身に負った諸々を振り捨てて恋情ひとつに動くことが出来なかった、それこそがわたしという人間である証だったかもしれない。
おまえは気付かなかったかもしれないが、最初からわたしにはわかっていた。わたしに似ているからという理由ではなく、彼女自身に惹かれていること。手蹟を見るだけで胸弾ませている様が見えるようだった。
おまえが彼女を通して現実を見据え、未来に希望を抱くのが分かった。だからこそ……おまえが過ちと呼ぶ日のことを知っても、それほど驚いたわけではなかったんだ。
最後だから正直に言おう。
苦しまなかったといったら嘘になる。だが、それ以上に苦しんでいるおまえを楽にしてやりたくて……、わたしは嘘をついた。
族長と寝たというのは偽りだ。連れ合いに先立たれたどころか、彼と奥方は三人の子と共に睦まじく過ごしているよ。こんな嘘に登場させたと知れたら、さぞ憤慨することだろう。
わたしは存外淡白な質らしい。一人寝が切なくとも、別の誰かを求めるほど餓えはしなかった。ああ……すまない、これではおまえを責めているようだな。
先日の文に書いたこと、あれが偽りないわたしの心だ。おまえの命が受け継がれたことを、心から祝福している。わたしは何も残せなかったけれど、せめておまえの子供の中に希望を見出したい。
子供の名はカミューだって? 読んでいて吹き出してしまったよ。奥方は知っているのかい、それが恋敵の名前だと? 子供が事実を知ったらどうなるだろうね……将来の家庭騒動にならぬよう、祈っている。

 

最後に────
愛していた。
本当におまえを愛していたよ。
命絶える瞬間にも、思うのはおまえの腕の温かさ。
この想いだけは永遠を生きる。たとえ我が身がこの世から消え失せても。

おまえはいつも不満だと言っていたね、わたしが愛の言葉を返さないと。
今度もわたしは過去に倣う。
この手紙は出さない────笑って会える日を待つ、そう言ってくれたおまえのために。

 

それがわたしの最後の真実。

 

 


何でこんな話になったのかを
後から分析(苦笑)してみて、
どうやら赦しの赤を書いてみたかったらしいと
無理矢理結論づけましたv

しかし二度は書けない話です。
やっぱ呑気にラブるべし、青赤。

 

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