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焼きおにぎり、白山豆腐の田楽、バーベキュー、能登の切り出し七輪

 能登の切り出し七輪を買いました。珪藻土を切り出し乾燥して焼いたもので、とても保温がいいし、見た目もふっくらして、すぐに何か焼いてみたくなります。まず、昼ごはんに焼きおにぎりと白山固豆腐の田楽。やはり下から焼くのはいいものです。僕の好みですけれど。ちなみにうちには電子レンジもオーブンもありません。

 さて夜の部は、やはり、おにぎりと、インド風焼き鳥とシシカバブ(のようなもの)を焼きました。余計な油がとれて、とても美味しいし、何よりも遊んでいるみたいな気分がいい。七輪を日常のものとして使った世代ではないので、まだまだ使い方の研究の余地ありです。(オットセイ)

 ブリア・サバランでしたっけ。「串焼き料理人になるには、生まれなければならない!」と言い切ったのは。たしかに、そとはこんがり 中はジューシーというのはなかなかむずかしい。ましてや大きな丸焼きなどでしたら、それこそ天才が要るかもしれません。(おるか)

 しかし、活きた火で焼いたものは不思議においしい。戸外の空気も良いソースなのかもしれませんが、それ以上のなにかがあります。夕闇の迫る中でじっと炎をみつめていると拝火教徒になったよう。はん(火偏に番)祭をささげる古代人の気分です。一番星に向かって煙が上がってゆきます。ゴールデン・ウィークの明日も晴れそう。(おるか)

焼肉の煙食す神みどりの夜   おるか

シシカバブ(のようなもの)は鳥と豚のひき肉に、クミンシード、パブリカ、胡椒、塩、胡麻、ターメリック。(オットセイ)

2004年5月9日

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