Last Modified - 28 SEPTEMBER 2002



2002/09/12

オレンジ色の新世界

ゲームキューブ版「Phantasy Star Online Episode I&II」の発売日。この日私は、次の物を購入した。

どうも私の前にそのお店でGC+PSO一式を買った人がいたらしく、キーボードコントローラは最後の一枚、S端子ケーブルは純正の物が売られていなかった。

ちなみにメモリーカードは、「メモリーカード59」を前日に購入済み。容量の多い「メモリーカード251」は読み書きに1.5倍前後の時間が掛かると、GC版トライアルの頃から言われていた(製品版も同様らしい)。私がこの間までプレイしていたPC版では、データの読み書きに掛かる時間はごく僅か。これから移行する私としては、データの読み書きで増える余分な時間は、少ないに越したことはない。

ちなみにこのメモリーカード59、近所のどのゲーム屋に売られていなかった。そのためちょっと考えて、デパートのおもちゃ売り場に出掛け確保するという手間が発生したりした。

自宅の居間にゲームキューブを配置して電源オン。タイトル画面の後に、エピソード2のムービーが流れた。その最後、おそらくラスボスであると思われるキャラが、海の底でぐっと身を起こす様に、「こいつが待っているのか!」と胸が躍る。……行かなくてはならない、ラグオルに行かなくてはッ!

その後、最初のキャラクターの作成が終わるまで、1時間以上を要した。

メナンドーサ、出撃

最初のキャラは取りあえず楽なハンターを、と思い、作成したのがハニュエールの「Menandoza(メナンドーサ)」。ヒューマーはやはりあのコスチュームが好みではないし、ヒューキャストは好みのパーツが存在しない。新キャラ・ヒューキャシールもそうだけれど、やはり頭部のパーツが少な過ぎだよなぁ。あと、ヒューキャシールはボディの色が地味。グレーが基本色だし。

画像・メナンドーサ
GC版一人目登場。

結局、髪型やコスチュームの豊富さが決め手となって、PC版と同様にまたハニュになった。しかもまた隻眼にしちゃったし。メナンドーサには元ネタがあって、そっちのメナンドーサは隻眼じゃあないのだけれど。それ以外は一応似せたつもり。

画像・森に降り立つ
GC版、最初の一歩。

GC版を始めてまず感じたのが、画像の不鮮明さだ。CRTに直結のPC版と比べると、S端子でビデオを通して普通のテレビに表示させるのではあまりに違う。こんなボケボケな画面でこの先やり続けられるのか?と思った。が、半日で慣れた。

また、そのボケボケ問題は画面写真の撮影にも及ぶ。PCのキャプチャカードにこれまたS端子ケーブルで繋げて、常時キャプチャ可能な状態にしてプレイしているのだが、やはりキャプチャされる画像は不鮮明だ。こればっかりは諦めるしかない。画像のクオリティの高さは、PC版には敵わないところだ。

画像・テレパイプ
パイプが陽炎のように揺らめいている。

使い慣れないコントローラに少し苦しむ。距離感が掴めず、「もう攻撃されてんの?」という場面がしばしば。PC版では右手でカメラ補正を行っていたのだが、GC版ではコントローラの左にそれがある。これが一番苦しんだ。今(9/16)でもよくしくじってしまう。

それでもなんとか、森をラストまで。レベル4でドラゴンに挑んだら、マップを出した状態での操作にまごついて、ドラゴンの突進を食らって死亡。序盤では大切な大切なメセタ(お金)を、全額失ってしまった。そうそう、GC版は死んだらお金無くなるんだよね……ううう。


2002/09/13

2ndキャラ、ティイアー誕生

ゲームキューブ版では3種類の新キャラが追加された。その新キャラ、ヒューキャシール、レイマール、フォーマーの3人のうち、是非作りたいと思っていたのがレンジャーのレイマール。私好みの美人さんが作れそうだったからだ。レイキャシールと違って、生ものなキャラになるしな。

画像・ティイアー
レイマール「T.e.R」。

「T.e.R」と書いて「ティイアー」と読む。私が作ったオリジナルキャラの中でも最高級の無茶な綴り。金髪ロングヘアーが素敵なんだけれど、同じようなデザインを作る人は絶対いるだろうなと思う。オンラインに行くのが怖い。

画像・レイマールの小銃射撃モーション
レイマールの売り?

レイマールの売りとして、片手で横打ちする小銃の射撃モーションがある。他のキャラだと両手で持って撃つので正面を向いているが、彼女の場合は片手のため自然と身体は横を向く。おかげで撃ったあとの身体の向きを勘違いすることが、たまにある。

さて、楽しみは後に取っておくタイプの私は、エピソード1からプレイを始めている。この日、ハニュエール・Menandozaで洞窟攻略中、初登場のアイテムが出土した。

画像・新アイテム
「ギゾンデアンプ」出土。

アイテムの説明書きには、ギゾンデの威力を増幅させるフォトンアンプ。対応する拡張端子に接続することで効果を発揮。、とある。ソニックチームのBBSでは既にこいつの使用方法が判明しているようなのだけれど、私はまだそれを読んでいない。まだしばらくは、謎が謎である状態を楽しんでみたいのだ。


2002/09/14

フォマール・ピリオドの見るべきアイテム運

ハンターとレンジャーを作ったら、当然次はフォースだろう。元々、剣と魔法のファンタジー系RPGでは、魔法使いに惹かれる私なのだ。

また今回は、即死テクニック・メギドや光のテクニック・グランツなどはフォース専用テクニックになったという。これを使えるキャラクターは持っておきたいし、そもそも彼等だけが高レベルテクニックを使えるのだ。膨大なTPを用いて強力な支援テクニックを駆使、オンラインで仲間を支援する快感ってのもある。

画像・ピリオド
フォマール「Period」。

本当はフォニュエールを作ろうとしたのだけれど、PC版で作ったEve-Eveの印象が強すぎていいキャラが作れなかった。新キャラ・フォーマーも作ってみたが、色男過ぎてしっくりこない。結局、またフォマールに落ち着いた。

そのフォマールの新たなコスチュームの中で、爽やかな緑色の服を見つけた。それに似合いそうな、薄めの金髪をショートカットで。帽子の両脇で揺れる飾りも可愛らしい。PC版のフォマ、サルガッソーとはだいぶ方向性が変わったが、これはこれでよし。満足。

早速彼女で森に降りる。二部屋目でいきなりスケーブドールが箱から出土。まだレベル1なのに! 使ったら勿体ないので、びくびく慎重なプレイになってしまった。そうしたら精神力アップユニット・ジェネラル/マインド-まで出土。いやいや、スロットの付いた鎧を先に出してくれ、お願い。

一番好きなマグにGCで会う

レイマール・T.e.Rで洞窟を攻略中、育てていたマグが第3段階に変化した。

画像・マグ・タパス
白いタパスは金属質。

タパス! PC版では緑色のタパスがレイキャシール・Biei-Lにばっちり似合っていて素敵だったのだが、今度は白いタパスだ。白というより、銀色に見える。……美しい!

やはりタパスは私の心を掴む美しさ、格好良さがある。いずれまた、強力なタパスを作成してみるつもりだ。

現時点の各キャラのレベル
  • ハニュエール・Menandoza …… LV13
  • レイマール・T.e.R …… LV13
  • フォマール・Period …… LV7

2002/09/15

ボル・オプトの逆襲

フォマール・Periodで洞窟を途中まで。腕力がないので、迫る敵をフォイエで一焼きしてからロッドで殴っていたのだけれど、ナノノドラコ相手に無理をして殺される。ドラコ笑いやがったよ、ちくしょう……。貴重なスケープドールを消費して復活。まぁ、更に貴重なメセタを失わずに済んだので、オッケー……かな。やはり序盤は、フォースは金欠になりがちだ。

次にハニュエール・Menandozaで初坑道。坑道で出るアイテムといえばこれ、という感じだった生マグが早速出土。その後、HP、パワー、マインドといった各種マテリアルも続々顔を出した。やはり坑道からエンジンが掛かってきたなぁという印象を受ける。

ただこのゲームキューブ版から、マテリアルの使用回数に制限が掛かっている。迂闊に使えんなぁと萎縮してしまい、使わずに倉庫にしまってしまった。倉庫にしまえるアイテムの数が飛躍的に増えているのは有り難い。

またここでようやくテクニック・アンティのレベル1を習得。今回のアンティはレベルが7までしかなく、レベルによって解除できる状態異常に制限がある。例えばレベル1では毒しか治せないという訳だ。トラップに引っかかってスローや混乱に陥っても、今のレベルではソルアトマイザーを使わなければ治せない。アンティというテクニックの重要性、ソルアトマイザーの重要性が高まっていて、なかなか楽しい。

画像・パルチザンを振るう
PC版のゾイは大剣だったけれど、メナンドーサは長刀が似合うかな。

さて坑道自体は楽勝でさくさくと進み、ボスのボル・オプトに辿り着いた。こいつは攻略法さえ分かっていれば楽な相手。時には「ボーナスステージ」と言われるほどだ。今回もそのつもりだったのだけれど、序盤でリズムを崩して電撃攻撃を食らったときに、事態は一変した。感電してしまったのだ。

感電状態は一人でいる場合、ソルアトマイザーで回復させるしかない。しかしあまりロボで感電した経験がない私はちょいと面食らい、どうしたものかとウロウロしていた。しばらくしたら回復したので安心していたら、また攻撃を食らって感電する。

前と同じにウロウロとしていたところ、回復前に攻撃を食らいまた感電。攻撃自体も結構痛く、あと一撃で死亡という状態になってしまった。ここにきて私自身も慌てて混乱。あああ感電を治さなきゃ・イヤイヤその前に回復を・ああぁレスタが使えない・やはりソルアトで治してから・あ、そうだモノメイトで回復でき(バシーン!)

……死にました。パイオニア2へ強制送還の刑。


2002/09/16

序盤の山場はいも虫の丸焼き

レイマール・T.e.R、フォマール・Periodと続けて洞窟をクリアする。洞窟のボス、デ・ロル・レはエピソード1序盤の山場と言えるだろう。多彩な攻撃パターンを持ち、耐久力もドラゴンの比ではない。全キャラとも、オフラインのノーマルでは苦戦を免れない山場となっている。そもそも洞窟自体が長い長いステージだし、まったくもってクリアが一苦労。

前述の二人も、そして先にクリアしたハニュエールのMenandozaも、中級テクニックのギフォイエを軸にして戦った。デ・ロル・レの長い身体にある複数箇所の打撃ポイントに対して、大きなダメージを与えられるこのテクニック無くしては、ボス攻略にどの位の時間が掛かるか分からないと思ったからだ。もっとも実際に戦ってみると、ギフォイエをもってしても辛い戦いになってしまったのだが。

ニューマン最後の命綱

特に苦戦したのは、大剣を既に持っていて一番楽と思われたメナンドーサだった。デ・ロル・レとの最初の戦闘で、ギフォイエを過信していた。TP回復アイテムをモノフルイド10個しか持って行かなかったのだが、これをあらかた使い終わっても、デ・ロル・レを倒しきれなかったのだ。そして体力回復アイテムもモノメイト10個しか持って行かなかった……体力回復テクニック・レスタに頼るつもりだったのだ。モノフルイドの残数が僅かになってからは体力回復をモノメイトに切り替えたが、これもするうちそこを尽きた。

体力回復のためにはレスタの使用しかない。しかし、ついにモノフルイドも切れた。まだデ・ロル・レは生きている。絶望感に私は包まれて、筏の上に立ち尽くした。

その時だ。画面左上、メナンドーサのステータスで、TPが1増えたのに気が付いたのだ。「?」と浮かんだ疑問符の後に、それを思い出す。ゲームキューブ版から、ニューマンにはTP自動回復能力があるのだった!

デ・ロル・レの攻撃を避けた後で、メナンドーサは動きを止める。じり、じりと上がるTPゲージ。デ・ロル・レが筏に乗ったところでダッシュして、ソードの攻撃を叩き込む。筏を離れて、攻撃が届かなくなったら再び静止、TPの回復に努める。よしっ、レスタ1回分のTPを確保したっ!

……結局、この貯めたTPを使うことなく、デ・ロル・レの退治には成功したのだけれど、ニューマンの奥の手を図らずも実感することになったのだった。

この日、メナンドーサとティイアーは坑道も突破。エピソード1最後の舞台、遺跡へと足を踏み入れた。

画像・遺跡の碑
PC版と違い、透き通って綺麗だ。
画像・遺跡1の滝
PC版の禿げポイント、滝。もちろん禿げない。

2002/09/20

ラグオル激震

毎日淡々と、エピソード1の攻略を進めている。フォマール・Periodは坑道にて経験値稼ぎ。ハニュエール・Menandozaとレイマール・T.e.Rは遺跡で。ティイアーは遺跡ですぐに散弾銃・ショットを入手することが出来たため、攻略がとても楽になった。

しかし、そのように楽しんでいたゲームキューブ版に、重大な不具合が発見されたという話が耳に入ってきた。特別な外部ツールを使うことなくPSO単体で、そしてオフラインにてアイテムが複製できてしまうという。オンラインゲームにとって、明らかに致命的な不具合。制作元のソニックチームがどのような対応をとるのか、大きな不安を持って事態を見守っていた。

そして18日、ソニックチームは正式にこの不具合の存在を認める。更に20日、ソニックチームの社長である中氏からのメッセージという形で、18日の文書に対する補足という形でコメントが発表された。その内容は、修正版のリリースは少なくとも二ヶ月以降となり、新サーバへのデータの引継については未定だが、引継は不可という形で中氏は考えているというものだった。

ソニックチームのBBSは18日の発表以降紛糾したが、それは当然の成り行きだろう。そして私自身も戸惑っていた。今やっている……修正版の登場まで使うであろうキャラクターが、新サーバへの移行と共に使えなくなるのはとても辛い。いや、より正確に心情を表すと、「そんなつもりでゲームキューブとPSOを買った訳ではない」というところだろうか。

画像・新アイテム
「ラフォイエアンプ」出土。

久し振りに新アイテムが出土したけれど、嬉しさ8割減というところ。どうせ無くなるんだものな……と、PSOをプレイするモチベーションは著しく低下した。

そして数日。PSOを一時中断しようかとも思い、他のオンラインゲームを物色したりもしたのだけれど、その結果にあったのは、私にとってPSOはやはりとても魅力的なゲームであるという再認識だった。バリエーションの豊富なキャラクターの作成や、アクションゲームとしての面白さ、そしてオフラインでも遊べるお手軽さ。これらPSOの優れたところは、他のゲームにはなかなか見られない、とても貴重なものだった。そしてそこに強く惹かれているのが、私自身改めて分かった。

まぁ、そういうことなら仕方がない。行けるところまで行きましょう。

メナンドーサ達3人は、再びラグオルを走り始めた。

画像・カオスブリンガー
GC版初・馬との対峙。またよろしくっ!