合戦中に頭に置いておかなければならない要素のひとつに、「経過時間」と「戦況の変化」というものがあります。
合戦時間は、45分間と決まっており、その経過とともに、いろいろ戦況などがかわっていきますよね。
どのような変化があるのか、ざっと箇条書きで書いてみましょう。
- 開戦直後:資材も初期の資材しかなく、砦も投石機などもない。初めから走りだしたプレイヤーが、城と城とのほぼ中間点で遭遇。自軍の城に近い砦建設場所で砦の建設が開始される。
- 前半:兵器のない白兵戦がいろいろな場所で行われる。不用意に作り始めた前線の砦を壊し合うことも。城近くでつくっていた兵器が完成し、移動開始。また、採集による資材の納入が始まりだす。
- 中盤:兵器が導入され、それを元に自然と戦線が構築される。お互い城に近い拠点が完成。資材の納入がまとまって始まる時期で、弓櫓なども造れるぐらいの物資が貯まりはじめる。
- 後半:多くの投石機を中心とした進軍が行われる。押し込んでる方は、衝車も導入し、時に城門まで到達する部隊も出る。後方では、弓櫓・投石機による誘因陣地が(つくっているなら)完成。
- 終了直前:城門がやぶれそうな場合は、総力戦での攻城戦に。そうでない場合は、生き返ったPCによる逆襲(カウンターアタック)が行われることが多い。
大まかな流れは、このような感じでしょう。もちろん、人数差が多かったり、国によって戦術などがかわってくると思いますので、このようにならない展開もあります。
以下、経過時間ごとに、合戦初心者がやってしまって戦況を不利にする行動を書いていきましょう。
・合戦序盤:前戦での不用意な砦建設の繰り返し
序盤すぐ、前戦近くの場所で砦を作り始めてしまうと、完成前に敵に襲われて壊されてしまうことがあります。
さらに悪いことに、砦を作り始めた瞬間、一気に資材が消費されてしまうため、敵に壊されてしまうと、砦の建設から、投石機・弓櫓などの建造まで全てが後手に回ってしまうのです。
城に近い安全な場所の砦ならまだしも、前線になるだろう敵との中間点に近い場所では、十分に味方が揃って、敵に建造中の砦が壊されない状況になってから、建造を開始すべきなんですね。
・前半:相手の前線が崩壊した後の単独での突出
前線での攻防に参加していたとき、味方の攻勢によって敵の前線を崩壊させたときに発生しやすいですが、ついつい敵がいない(もしくは、逃げて下がっている)ので、どんどん敵の城に向かって攻めていってしまいそうになりますが、このとき、いったん追いかけるのを止めて、味方PCの動きを観察したり、戦場チャットでの話しを聞いたりしましょう。
相手の前線を崩壊させたとしても、前半だと白兵戦中心であり、味方にも死者が出ているはずです。戦局としては、前線を押し上げるタイミングではありますが、戦線の中核を担っていた徒党・連合が、戦力が落ちているため、前線の押し上げに参加せずに、いったん待機している場合もあるのですね。
中核の戦力が前線を押し上げていくのならまだしも、前線押し上げがさほど行われないにもかかわらず、数人だけで攻め始めてしまうと、いつのまにか前線より大きく前に突出した形になっていて、敵に囲まれてしまっているという最悪の状況になりかねないのです。
敵の前線が崩壊したからといって、単純に走り出すのではなく、周囲の先輩プレイヤーたちをよく見て行動してくださいね。
・中盤:できたばかりや奪ったばかりの前線近くの砦で復活ポイント変更
ある程度中盤になると前線近くでも砦が完成してきます。砦は、復活ポイントにできるので、それは、前線に近い方が当然有利になるのですが……。
このとき、周囲の戦況を十分に観察して、慎重に変更しましょう。もしまだその砦付近で攻防しているのなら、絶対に復活ポイントを変更してはいけません。
特に、投石機が複数導入されているだろう中盤だと、砦への投石が開始されてしまうと、復活直後に投石の攻撃にさらされてしまうことになります。
復活直後、すぐは、無敵状態ですが、それがとけると、しばらく怪我状態。ほぼ間違いなく、死亡してしまうことでしょう。
また、敵の攻勢によって砦が奪われると、復活ポイントは、城に戻ってしまいますので、復活後のロスが大きくなることもあります。
こういった状況に陥らないように、復活ポイントを変更するタイミングは、慎重に行いましょう。
・後半:戦闘に集中しすぎて、伝令チャットの見逃し
白兵戦に集中していたり、投石機に乗って投石を続けていると、時として、戦況の変化を伝える重要なチャットを見逃すことがあります。
これは、合戦初心者だけでなく、ベテランでも銭湯に熱が入りすぎていると、見逃すことも多いですね。
後半ともなると、戦っている場所だけでなく、他の場所の戦況が重要になってきます(たとえば、自分のところが好調でも、他の戦線を突破されてしまい、回り込まれて、挟撃されてしまうことなど)。
対策としては、事前にチャットタブを合戦用につくっておいて、ダメージ関係の情報を必要最小限にして、戦場チャットが一瞬で流れないようにすることです。
時には、まったくダメージなど戦闘に関わる情報を表示しないタブを作っておき、戦闘の合間で切り替えるなどしてもいいかもしれません。
とりあえず、戦闘だけに集中せず、引いたときなどは、落ち着いて周囲の情報・戦況を確かめ、戦場チャットや大声チャットなどを確認するようにしましょう。
・終了直前:戦果差を考えた終盤戦術に合わない行動
通常は、戦場チャットで残り戦果に合わせた作戦が話し合われているはずなので、それに沿った行動を取りましょう。
重要となるのは、戦果と終了までの時間を考えて行動すること。戦果とは、そもそも敵PCを倒して得られるものなので、終盤で勝っているなら、城などに下がって逃げ切ればいいですし、負けているなら、差が大きければ城門破壊を目指し、そうでないなら、敵PCをできるだけ倒すような行動を取ることです。
この時、いくらNPCを倒しても戦果にならないですし、砦をとっても、戦果に直接つながらないということを覚えておきましょう。例えば、砦を奪ったとしても、その戦闘で死者が出てしまうと、砦を奪ったからといっても、戦果はマイナスになってしまうのですね。
終盤だと、もう砦などを無視して、敵PCの追撃に絞って行動する方がいいといえるでしょう。
また、勝っているときは、一か八かの城門破壊を仕掛けてくる敵PCに対応する必要が出てくることもありますので、戦場チャットなどの情報を確認することが重要となります。
終了まで、十分に戦況を確認し、全体の動きに合わせて、行動しましょう。
このように戦況に合わせて、特に初心者ほど十分に周辺状況を見ながら、慎重に行動することが求められます。
これらのことを、時間経過とともに、判断して的確に動けるようになれば、ベテランプレイヤーとなる日もきっと近いと思いますよ。