(表紙をクリックしてみよう。サッカー本と呼ばれるわけだ)
進化生態学最前線:生物の不思議を解く
酒井 聡樹・高田 壮則・近 雅博 共著
共立出版 2400円
ISBN 05522-5C3045
・ほとんどの生物で、雄と雌の数の比は1対1です。なぜ、1対1でなくてはいけないのでしょう?
・ほとんどの生物で、性の数は二つ - つまり雄と雌がいる - です。しかしたとえばゾウリムシでは、性の数が八つのものとかがあります。考えてみると、なぜ、性の数は二つなのでしょうか?
・鳥のなかには、別種の生き物に思えるほど雌雄で外見が違うものもあります。なぜ、雌雄で姿形がこんなにも違うのでしょう?
・我が子に対する 愛情は生物に普遍的なはずです。でも、働きバチや働きアリは自分の子を産まずに、女王の産んだ子の養育に生涯を捧げます。なぜ、自分の子を産まないのでしょう?
こうした生物の不思議さは、長い進化の歴史を経て生まれてきたものです。そしてその不思議さが進化した背景には、きっと何らかの合理的な理由があるはずです。本書では、こうした生物の不思議さがなぜ進化したのかを、「生き物がうまく 適応している」という視点から探っていきます。本書は、生物の知識がなくても理解できるように平易に書かれています。生物の不思議さを感じる方なら、どなたにでも楽しんでいただける本です。
●目次
第1章 ダーウィンの自然選択説
第2章 最適資源投資戦略
第3章 進化的に安定な戦略
第4章 性比のゲーム
第5章 植物における性表現
第6章 性転換
第7章 性淘汰
第8章 性の数の進化
第9章 行動や生活史の多型
第10章 利他行動の進化
第11章 親と子の対立
第12章 植物と昆虫の共進化
第13章 擬態
第14章 実らない花の不思議
第15章 時間的に変動する環境への適応
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