武  蔵  三  学  院  三  重  塔

武蔵三学院三重塔

武蔵三学院三重塔

◇三学院三重塔:
平成8年(1996)建立。総高18.5m。素木、屋根檜皮葺。
基本的に和様を用いる木造本格塔。
愛知県一宮市中村建設(株)請負。

◇三学院:
金亀山極楽寺三學院と号す、真言宗智山派。
創立などは不詳、元亀年間(1570〜72)以前に創建されたとされる。
天正19年(1591)徳川家康より朱印20石を受ける。

◇2000/11/05「O」氏撮影画像:2007/10/20追加:
  ※竣工後、3年目の写真である。

 武蔵三学院三重塔11
   同        12
   同        13:左図拡大図
   同        14


◇2007/02/11「O」氏撮影画像:2007/09/06追加:

 武蔵三学院三重塔1
   同        2
   同        3:三学院本堂屋根から撮影 :左図拡大図

※上に掲載の2000/11/05撮影写真に比べて、色調が相当落ち着いた様子がうかがえる。

◇2009/06/25撮影:2009/07/03追加:

武蔵三学院三重塔21
  同        22
  同        23:左図拡大図
  同        24
  同        25
  同        26
  同        27
  同        28
  同        29
  同        30
  同        31
  同        32
  同        33
三学院堂宇:
 武蔵三学院本堂:蓋し、東国智山派典型 の
  本堂(RC造)の構えと云うべきか。 
   同   阿弥陀堂1
   同   阿弥陀堂2
 :平成21年完成・8×7間、屋根本瓦葺、
 前面1間吹放、檜の本格木造建築
   同   仁王門
   同   舎利殿
   同   弁天堂
ほか
鐘楼、不動堂、閻魔堂、極楽殿、客殿、庫裏、書院などの堂宇を整備する。
潤沢な資金があるものと推測される。

2011/03/12「O」氏撮影:2011/05/03追加:
  ※2011/03/12は2011/03/11の東日本大震災の翌日である。
 武蔵三学院三重塔19:特に塔婆の外観には被害は見られないと云う。
  ※塔北東にあった銀杏は幹が空洞となり2009年伐採される。 従って本写真の右には銀杏の大木は写らない。
なお本堂屋根瓦は今般の地震により損傷する。
 武蔵三学院本堂9:大棟熨斗瓦は震災でかなり大量に落下する。

◇2013/04/01「O」氏撮影画像:
 三学院境内
 三学院三重塔全景
 三重塔屋根切先1   三重塔屋根切先2   三重塔屋根切先3   三重塔屋根切先4   三重塔屋根切先5   三重塔屋根切先6
 三重塔相輪1      三重塔相輪2

◇2013/04/12「O」氏撮影画像:
 三学院三重塔41    三学院三重塔42    三学院三重塔43    三学院三重塔44

◇2017/12/27「O」氏撮影画像
2017/12月屋根葺替工事竣工
檜皮葺から銅板葺(銅板葺の平葺あるいは一文字葺という葺き方のようである)に変更される。
なお、銅板の色合いから見て、銅板は人工緑青銅板のようなものを使用と思われる。

 三学院三重塔50
 三学院三重塔51
 三学院三重塔52
 三学院三重塔53
 三学院三重塔54:左図拡大図
 三学院三重塔55
 三学院三重塔56
 三学院三重塔57


2007/10/20追加:
武蔵三学院三重塔工事写真
            :1997/08/09「O」氏撮影画像
◆軸部・斗栱
三学院三重塔初重下部
  同    初重組物1
  同    初重組物2
  同       組物3
         :左図拡大図
  同     初重組物4
  同       組物5
  同       組物6
  同       組物7
  同       組物8
       (下部・雨仕舞)

◆内部構造
  同    内部構造1
  同    内部構造2
  同    内部構造3
  同    内部構造4
  同    内部構造5
◆雨仕舞の仕様
三重塔雨仕舞1
 同  雨仕舞2:左図拡大図
 同  雨仕舞3
 同  雨仕舞4
 同  雨仕舞5(上部・ 斗栱)
※檜皮は写真1、3のように勾欄の土台下で途切れている。このままでは、勾欄に吹き込んだ雨は隙間から内部に侵入する。
侵入した雨による腐食防止のため、勾欄土台・垂木・床板まで銅板で包む方法で施工したようです。(写真2、4、5) 以上によって、侵入した雨水は檜皮に流れる。
但し、これが標準工法かどうかは不明とする。

◆屋根
  三学院三重塔屋根檜皮1     三学院三重塔屋根檜皮2

◆初重内部
三学院初重内部:四天柱、須彌壇上は折上格天井、心柱は初重梁から建つ。

◆心柱
三学院三重塔心柱架乗梁1:初重格天井の格子を貫して見る心柱支持梁
  同     心柱架乗梁2:同上
  同     心柱1
  同     心柱2:三重屋根から心柱を見た写真と思われる。
  同     心柱3:同上:左図拡大図
  同     心柱4

2007/10/20追加:
相 輪 据 付
    :1997/10/16「O」氏撮影画像

◆相輪据置前の三重屋根(この写真のみ1997/08/09撮影)
 露盤設置前の状況:中央は心柱、周囲の4本柱は露盤の支持柱

◆相輪設置
 三重塔相輪の設置1:露盤の据置
 三重塔相輪の設置2:伏鉢の据置
 三重塔相輪の設置3:請花の据置
 三重塔相輪の設置4:檫管の据置
 三重塔相輪の設置5:九輪(宝輪)の据置
 三重塔相輪の設置6:2個目の九輪の据置
 三重塔相輪の設置7:3個目の九輪の据置
 三重塔相輪の設置8:8個目の九輪の据置
 三重塔相輪の設置9:左図拡大図
         :相輪の組上り、部品の全てを心柱に嵌め込むだけで、心柱には固定しない。
 三重塔三重塔相輪

 山学院九輪(宝輪):下に掲載
 

 

武蔵三学院九輪(宝輪)


2006年以前作成:2018/05/02更新:ホームページ日本の塔婆