土   佐   野   中   廃   寺

土佐野中廃寺

発端

2021/07/12oshiro tennsyukaku 氏より土佐野中廃寺の現地説明会開催及びプレス発表の連絡を受ける。

土佐野中廃寺の概要

○プレス発表や現地説明会資料を総合すると、土佐野中廃寺の概要は次の通りである。
 高知県南国市教委は、野中廃寺(同市元町1)の発掘調査で伽藍配置が判明したと発表する。
 野中廃寺は江戸期の歴史書に廃寺としての記録はあるが、詳細はほとんど不明であったが、分譲宅地開発に伴い、2020年2月から8月まで試掘し、2021年5月から7月末までの予定で本調査を実施中である。
 判明した伽藍配置は法起寺式(金堂を西に塔を東に、講堂を背後に配する)であった。さらに講堂東側には僧房とみられる掘立式建物跡も発見される。
金堂基壇は東西25・5m以上、南北18m以上で、塔の基壇は方12m四方と判明する。僧坊跡は南北19・8m、東西6・3mを測る。
 土佐野中廃寺俯瞰     土佐野中廃寺伽藍配置     土佐野中廃寺僧坊跡
○「なんこく歴史散歩」第16回、広報なんこく3月号(年次不明) 所収 より
野中廃寺跡:この付近は「仁王」や「鐘撞堂」などと呼ばれ、寺院があったと推定される地名を残す。

野中廃寺現地説明会資料
  2021年度埋蔵文化財発掘調査 南国市教育委員会、記者発表2021/0709:現地説明会2021/07/11
  ※南国市教育委員会より入手。






5図 野中廃寺遺構配置図 その1


5図 野中廃寺遺構配置図 その2








2021/07/16作成:2021/08/03更新:ホームページ日本の塔婆