「3、2、1 ピアノトリオとテルミンデュオ、ソロの巻」 at 下北沢 ALLEY HALL

(NAUTILUS RECORDS PRESENTS)


生方則孝、マコフェイ、神谷きよみ


(左から)マコフェイ(フェイターン、白川真琴)、神谷きよみ、
生方則孝、Ma*To

2008.05.23.(金) 「3、2、1 ピアノトリオとテルミンデュオ、ソロの巻」 at 下北沢 ALLEY HALL
生方則孝(テルミン, P)、
マコフェイ[フェイターン(Vo, テルミン)、白川真琴(Key)] ゲスト:Ma*To(タブラ)、
神谷きよみ(Vo, P, Cello) サポート・ゲスト:武藤祐生(Vln)、斎藤孝太郎(Cello)

フェイターンと知り合って、まだマコフェイを観ていない私。
地元関西ではどんどんライブをして盛り上がっている情報が流れてくる。
で、東京で演奏する情報をキャッチ!!
これは行かなくてはと、久々予約しました(なかなかしないんだな)。
予約してからはアルバム「Tide Trip」を通勤中にヘビーに聴いている始末(笑)

場所は下北沢 ALLEY HALL。
会場入りすると、早速フェイターンとご挨拶。
「車を走らせて、寝ることができないままライブなんだ」と...
よく来てくれましたよ。
そんな中、飲み物のこととかいろいろな気遣いしてくれて。(THANKS)
こちらも楽しまなくちゃね。


客席が程よく埋まったところでライブが始まった。
まず、神谷きよみさんのステージ。
ピアノ、チェロ、バイオリンといった編成で、準備中に音が出ると弦楽の音にエフェクト音。
「どんな感じになるんだろう」と興味深々。
まず、インスト曲が始まると、もやのかかる湖のほとりのコテージに引き込まれたような感じ。
そんな雰囲気に包まれた中、「ネクター」を披露。
神谷さんの歌声が神秘的な世界に誘う。
でも歌詞の内容が「ネクター飲みたい」でした。
その後「ワタシタチワ」等、演奏。
そしてインスト曲、「戦争の始まりと終わりの組曲」を披露。
ショートフィルムのような構成でしたが、不安、あわただしさ、その後の安堵感といった感情を表した曲でした。
そういった曲のテーマとは別にサポートの武藤さんと斉藤さんの弦楽が気持ち良くってね。
ディレイを多用しているんだけれど、こういったエフェクトの使い方もあるんだなぁと。
これはオーケストラでは味わえない感覚。
「太陽と海の子供」、「見えないけど、ある」を演奏して終了。
神谷さんの歌はショートフィルムのような情景を歌詞に綴って歌っているような感じです。


そしてマコフェイのステージです。
まず、「ゆっくり」を演奏。
白川さんこだわりのカーツウェルのサウンド、フェイターンの歌声が響く。
気持ちをゆっくりほぐして昇華させてくれるような歌詞・演奏。
フェイターンの歌声に合わせて白川さんのサウンドが「シュワワ」と持ち上げてくれる。
そして遠くまで届くような光を放つフェイターンの歌声にテルミンの音。
次に「プラネタリウム」。
もうアルバムの曲を何べんも聴いていたが、生だと一味違う。
暖かさや夢見心地な想いが強烈に伝わってくるんだ。
そして新曲のインスト曲、「家路」。
「楽しいことたくさんあって、家で待つ人を想い帰る道すがら」といった印象に仕上がっていました。
ここでゲストのMa*Toさん登場。
次回のアルバムで入る新曲「蝉時雨(?)」を披露。
Ma*Toさんの歌に呼吸を与えてくれるようなタブラの音。
どこまでテーマを広げていくんだというぐらい強くて伸びやかフェイターンの歌声。
そして「water」。
テーマの誘いかたが強烈です。
ここでみんなが知っている 「ひょっこりひょうたん島」を演奏。
観客も手拍子をしながら楽しんでました。
最後に「大人、子供(曲名不明)」を演奏してライブ終了。

フェイターンの歌声の表現の先にテルミンの音がある。
幻想的ではなく、現実の中にあるってところが味わえます。
「世界へ発信」ではなく、「その先の宇宙へ」っていう感覚。
白川さんのサウンドと共に、マコフェイが分厚い闇に光明を放ってくれる。
これが唯一無二なんだ。


そして生方則孝さんの登場。
私はシンセ好きだから忘れられない名前であります。
当時DX-7の音色ソフトを作成、いろんな記事を読んでいた。
フェイターンがテルミンの師匠さんと聞いていたので、また楽しみにしていた。
で、最初のユーモア のあるMCで、「そうそう」と心の中で呟いた。
さぁライブです。
まず、「テルミノトピア」。
フェイターンと違う、ウニウニ感溢れるテルミンの音。
左手の使い方が随分違うなぁ。
音自体も矩形波っぽい感じがしたり、そして低音はブリブリ感が強い。
テルミンの音って個体差あるって聴いていたけど、違いますね。
テルミンなのにグリッサンドがかかったりする。
お腹の辺りでなにやらスイッチングしたり...うーーん、何しているんだろう。
途中、Macが止まるハプニングがあったが、 笑いをとり、業務連絡までする。
流石です。
そして1オクターブ43音で作られた「Monstar In The Dark(Weak)」、「Mud Island」を披露。
「プチッ」というアタックの強い音まで披露。
「最後に一ひねり」が効いていて、生福時代の「内容のない音楽界」の面白さ相変わらずなのである。
そして平均律に戻って、「Dream Of Ubiquitos Bard」、 「Live Long And Prosper」を披露。
もうこの世界は言葉ではなかなか(笑)
安定しないピッチを技に変えてしまっているアレンジにほくそえんでしまうのである。
今まで聴いたことのないテルミンの楽曲、演奏。すんげえぜ。

そして今回の出演者+Ma*Toさんで生方さんの曲、
「猫たちのラブソング」を披露。
2台のテルミンによるネコの盛りを演出。これは楽しい!
最後にフェイターンの劈く歌声をフィーチャーして「The Dreat Gig In The Sky(だと思う)」を演奏してこの日のライブは終了。
(最後にやってくれたなぁ)


神秘的であったり、突き抜けちゃったり、「何じゃこりゃ!!」とほくそえんだり...
いろいろな表現の仕方があるものです。
聴いてみて自分の肌に染み付いたらどっぷり浸かってみる。
皆さんも一度今までと違った世界を垣間見てはどうかな。


生方則孝さんのHPはこちら
フェイターンのブログはこちら
マコフェイのレーベル、混沌レコードのHPはこちら
Ma*ToさんのHPはこちら
神谷きよみさんのHPはこちら
斎藤孝太郎さんのHPはこちら
今回の企画をされたNAUTILUS RECORDSのHPはこちら
ライブハウス下北沢 ALLEY HALLのHPはこちら



「3、2、1 ピアノトリオとテルミンデュオ、ソロの巻」 at 下北沢 ALLEY HALL
生方則孝、マコフェイ、神谷きよみ
神谷きよみ(Vo, P, Cello)
サポート・ゲスト:武藤祐生(Vln)、斎藤孝太郎(Cello)


神谷きよみ(Vo, P, Cello)







武藤祐生(Vln)


斎藤孝太郎(Cello)





マコフェイ
フェイターン(Vo, テルミン)、白川真琴(Key) ゲスト:Ma*To(タブラ)

フェイターン(Vo, テルミン)












白川真琴(Key)


ゲストのMa*To(タブラ)さんとの共演!!









生方則孝(テルミン, P)

生方則孝(テルミン, P)


相変わらず、楽しいMCを繰り広げておりました。


相棒のMacと会話中...
最後にセッション!!

「ネコのさかり」をテルミン二人で「ミャー!」






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