<Project N.(里見紀子) Live at Alfie>
〜 FUNK Session 〜
2007,03.09.(金) Project N.(里見紀子) Live at Alfie
〜 FUNK Session 〜
里見紀子(Vl)、今泉正明(P)、坂本竜太(B)、小松伸之(Ds)
2月のライブでProject N.でFUNKやるよと里見さんに聞いて見逃せませんとAlfieへ。
私はFUNK Sessionは初めてであります。
この日は店員さんに導かれてカウンターに行ってしまった。
(これもお初です)
ちょこっと店員さんとお話してみると、結構覚えていてくれました。
流石です。
ということで、ライブです。
あまりにミュージシャンが間近でちょっと緊張しておりましたが、演奏が始まるとビックリですよ。
「Chameleon」のフレーズが始まると、そのグルーヴに体が自然と揺さぶられていく。
いつもと違い、最初から飛ばしてます(笑)。
マイルス・デイビスの「TUTU」や、マイケル・ブレッカーの「Nothing Personal」等、アクセントのある曲構成。
小松さんのドラムはハットで刻むのではなくて、スネアで刻む。
タムのセッティングが独特で叩き方もカマキリのように腕を上げて叩く。
これが個性的な間合いで気持ちを揺さぶられていく。
シンバルはあまり使わないけれど、効果的なエッセンスで気持ち良い。
ベースの坂本さんは、変幻自在の音色を放つベーシスト。
まず、フレーズに見惚れて、聴いているうちにその指使いに圧倒されます。
頭がどこかに持っていかれそうな音に、私は終始イカれておりました。
しばしの休憩では、里見さんに「ずっとノリノリですね」と話される始末。
いつも後ろのロフト席で聴いているので、こちらの様子はあまり知られていなかったと思いますが、この日は目の前。
しかも丁度同じ目の高さ。
ノッているところを見られちゃったね。
そりゃそうでしょ、だってねぇ...と、随分と支離滅裂に話してしまった。
2nd Stageでも1stと同様、ハンコックやマイケルブレッカーの演奏を中心に披露。
前ノリ、後ろノリ、変幻自在です。
ピアノの今泉さんの演奏をサイドから観るのは初めて。
出音は私の心を逃がしません。
どこまで間合いを取るのか勝負するというぐらい遅らせてみたり、メロディアスにしたと思ったら、どこかへ連れて行かれそうなぐらいハーモナイズされた音で攻めたりと飽きないですね。
その出音がサイドから観ると体の動かし方や腕の落とし方であのフレーズの間合いが生まれてくるのかなと、 ミュージシャンの意識をちょっと共有させていただきました。
そして里見さん。
雅なヴァイオリンの音色もさることながら、曲調でインスパイアされたフレーズ。FUNKですよ。
そしてもはや定番のギミックな音使いもFUNKならではの味わい。
連続音で奏でられるヴァイオリンでグルーヴ。FUNKを楽しませてくれちゃうのですから、圧巻です。
最後にブレッカー・ブラザーズの「Some Skunk Funk」で最後の一滴まで振り絞った演奏を披露。
(ヴァイオリンでやっちゃうんだからね)
アンコールは里見さんのステージで定番、「Feel Like Making Love」のゆったりとした演奏でこの日は終了。
各自のソロに入ると、演奏されるフレーズに周りのミュージシャンのレスポンスが非常に良くて、坂本さんは逆に仕掛けたりと、その状況を観ているだけでも楽しめちゃう。
お題をを与えられたら如何様にでも演奏してしまうミュージシャン達の演奏に、最後までやられっぱなしでした。
Project N.は里見さんがバンマス。
迎えられたミュージシャンが個性ある人達ばかり。
Project N.のライブに足を運んだだけでいろんな編成、ミュージシャンと出会える。
そしてバンマスがヴァイオリニストとなかなかお目にかかれないでしょ。
一度足を運んで楽しんじゃってください。
P.S.次回のFUNK Sessionでは、今泉さんにエレピを演奏して欲しいな。
(一度聴いたときに胸倉つかまれたように惹かれちゃいましたから。FUNKならまた最高に味わえる予感...)
里見紀子さんのHPはこちら ⇒
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