<里見紀子、井上ゆかり、&北浪良佳 Live at T's Bar>
北浪良佳(Vo)、井上ゆかり(P)、里見紀子(Vl) |
2007.2.16.(木) 里見紀子、井上ゆかり&北浪良佳 Live at T's Bar
里見紀子(Vl)、井上ゆかり(P)、北浪良佳(Vo)
今年お初の里見さんのライブとして私が選んだのは、このライブ。
理由は、「絶対、生音聴けちゃうもんね〜」です。
3人とは昨年、Swingで聴いていることもあって、決まりです。
ということで、行ってきました。
今回2回目のT's Barなので、道に迷うことなし。(笑)
扉を開けると里見さんがいてご挨拶。
さぁ、ステージの始まりです。
北浪さんの歌、一声聴いただけで、とろけちゃいます。
他の人とは全然違うんですよ、歌声が。
よくあるジャズ・ボーカル独特の「なまめかしさ」を抑えた歌声?すっきりしているというのかな?
だから声帯の襞の震えまで伝わってくる。
私はそこが凄く彼女の魅力的な表現力で好きなんですが。
ジャズ・ボーカルの常套手段ではないのかな。
よくわからないけれど、ジャズ・ボーカルで一聴してハートを打ち抜かれた思いがしたのは北浪さんが初めてですから。
井上ゆかりさんは里見さんとの共演で何度か観ておりますが、今回は生音が聴けました。
流れる演奏は後ろから観ていても指の動きがわからない。
体の左右の揺れに合わせて音が風のように奏でられていく。
リズムを強調せず、音の流れを止めないで盛り上げていくのね。
気持ちの抑揚を自然に奏でているようで、これが観ていて楽しい。
そう言えば、「キーボディストの演奏を観るには後ろから観るのが一番だよ」とオルガニストの宇多さんが言っていたっけ。
里見さんは、トリオでは北浪さんのボーカルを引き立てるように演奏。
通常のバイオリンでは聴けない演奏もあり、インスピレーションでいろんなアプローチをしてくれる。
音の魅力はもちろんですが、他の部分でも楽しませていただきました。
井上さんとのデュオではよりメロディアスに奏でていました。
後半のステージでは、チェロストの蒲谷克典さんも参入。
武満徹の「小さな空」を演奏。
この曲は沁みたなぁ。クラシック界や映画音楽で有名、電子音楽の世界でもミュージックコンクレートの分野でよく聞く名前であった武満氏の歌を生で聴けちゃった。本当に感謝です。
最後に「I Got The Rhythm」。
ジャズ・ボーカルで聴くのは初めてかな。鬼頭さんやムーニーさんの時とはまた違った味わい。
勢いでなく軽快さで聴かせるジャズ・ナンバーでした。
アンコールに「Root66」では、蒲谷さんやお客さんとのコール&レスポンスなどもあり、最高潮にてこの日の演奏は終了。
この日は「My Baby Just Cares For Me」、「God Bless The Child」、「Caravan」、「Minor Swing」、「Fly Me To The Moon」などのジャズのスタンダードや「惑星」などのクラシックの楽曲をジャズにアレンジしたりと選曲のバラエティも豊富で楽しめました。
ジャズって時代を知っている年配の方や、楽器を演奏している方だけでなく、幅広く聴いてもらえるようになって欲しいね。
今回のような生音で聴く環境がもっとあると、その魅力が伝わるのかもしれない。
酒場だけの音楽にしておくにはもったいない。
そうそう、昨年のライブとは一曲もかぶっていないんだよなぁ。
やられたぁ。
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里見紀子(Vl)、井上ゆかり(P)、北浪良佳(Vo)
里見紀子さん
ボケていてスマン
後半、伊太地山弦楽団で一緒の蒲谷克典さんも参入!!
井上ゆかりさん
北浪良佳さん
里見紀子さん
音楽&LIVEHOUSE情報ページ「音蔵(negura)」ホ−ムペ−ジに掲載されている
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