<ジンタ ラスト LIVE at ペンギンハウス>
2000.2.16.(水) ジンタ ラストライブ at ペンギンハウス
ジンタが解散!!信じられない情報が目に入ってきた。出会ってからまだ1年しかたっていないのに...
読んで見るとメンバーの諸事情のためのものということで喧嘩別れでないことがせめてもの救いであった。
これは何がなんでも観に行かねばと仕事を早めに切り上げてペンギンハウスの前にPM6:20。
1人お店の前に立っていたのだがどこかへ行ってしまい、一人佇む。「まっ、いいか」とお店が開くまで立っていようと決意。暖冬のためおっとりしていた今年の冬であったが、この日は風が強くお店で待つのは少々辛い状況。でも20分も経つと少しづつ行列ができて、7:00には長蛇の列。ペンギンハウスで行列を見るのは初めてであった。
そんなわけで蛇の頭になってしまった小生。胸をほっとなでおろしながらお店の開くのを待つ。少々リハが長引いて15分ほど遅れて会場入りした。
この日は3バンド出場。ジンタはラストであった。
いつ会場入りが終わるのかと思うほどステージが始まるまで長かった。そして最初のステージが始まるときには立ち見が出る状況。
そんな中、1つ目のバンド「JUN&たんきゃん」の演奏が始まった。
ストレートな男っぽい歌を歌う方達でした。
そして2バンド目、「花村灰太郎withフレンズ」。
歌詞に非常に特徴があり、彼の人生を垣間見れるステージであった。
さあ、いよいよジンタのライブである。
9:30を過ぎてまだ会場入りする人がおり、身動きが取れない状況になり、トイレにも友達とも会えない始末。とにかく中に入ってもらうためにステージを狭くしてテーブルを前にシフトし、後ろを見ると見えない人達は椅子の上に立ち上がり人で作り上げたすり鉢上の競技場状態。奥のカウンタ、通路も人でぎっしり。
そんな中、いつもと変わらぬ状況でジンタのステージが始まった。
最初の曲は「おまつり」であった。音が出た瞬間、春めいた雰囲気が立ち込め賑やかなおまつりの風景が浮かんでくる。
ラストライブとかいろいろ考えていたものが吹っ飛んで楽しむのが一番。そんな雰囲気になった。
キーボードの宮沢氏の良い気分になりながら曲を披露。
そして最近人気のあった「ねずみ」。”ねずみ小僧”をテーマにした歌である。ねずみ小僧の気風の良さや性が曲ににじみ出ている。ジンタでしか作れないのではと思うほど言葉に魅了される。
そして「墨西哥下り」へと続く。
この日は少し曲の種明かしもあった。
7曲目の前にこれで”最後の曲「浮雲」”と言う言葉にお客はちょっとしんみり。でも手拍子や歓声をあげ、みんなで一緒に歌う。
曲が終わると一斉に拍手・歓喜の声が上がる中、アンコールへと続く。
リクエストがどんどんかかる。それだけジンタの歌がみんな好きなのである。
「中華歌謡」が流れる。そして「見上げて御覧よ」。この曲は心に響いてつい聴いてしまう。”ちょっと疲れた”なんて時に心の底から勇気が湧いてくる。演奏してくれて感謝である。
そして「ゴンドラの唄」。ジンタが歌うとオリジナルとまた違った印象。みんなで歌いたくなるのである。不思議なバンドである。
そしてラストは「J列車で行こう」。流れて行くも良し、逆らうのも良し、皆で歌ってジンタのライブは終わった。
こんなにすがすがしく終わるラストライブは初めてであった。それはみんなの記憶に焼き付けて彼らの次への門出を祝福するゆえのものであったに違いないからだ。
ジンタの何が好きか。酒を飲むも良し、歌に酔うも良し、歌詞に魅了されるも良し、演奏に惚れこむも良し、一緒に歌うのも良し。男気のあるバンドであるからである。ジンタの歌の世界、まさに唯一無二である。
また一つ伝説のバンド、みんなの記憶に残して...
P.S. 近々ライブ盤が出るそうである。しっかりお金を貯めこんでおかないと。
ジンタのホームページはこちら。 ⇒
JUN & たんきゃん
花村 灰太郎
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