阿波おどり

                      手を挙げて、足を運べば、阿波踊り

                ・・・・・心浮かれる「ぞめき」の二拍子のリズムです。・・・・・
           
笛・鼓・太鼓や三味線 よしこの囃子
 阿呆の嵐に 阿波の舞い

  

      1 阿波おどりは                6 阿波おどり鳴り物      
    
今様に奇抜を競う阿波おどり        7 阿波おどり衣装等
    
3 阿波おどり:本番平成18年)       阿波おどり会館常設館
     4 
津田の盆踊り(徳島県の無形民俗文化財)
     
5  ポスターで見る阿波おどり

  

     

 阿波おどりは、毎年8月12日から15日まで開催されます。南国徳島の情熱的な踊り
です。
美しく、豪快な乱舞、鮮やかで見事な衣装、心も浮き立ち躍るぞめきのリズム、見る阿呆よ
り踊る阿呆に象徴される踊り子たちの素敵な笑顔、400年以上の歴史と伝統。阿波踊りは、
素晴らしい。大いに楽しんでいただきたいと思います。

阿波踊りの起源につては、いろいろな説がありますが、次の三つの説が、有力と言われて
います。


(1)築城起源説
天正15(1587)年 蜂須賀家政が徳島城を竣工・落成した時に、そのお祝いとして城下の人々
が踊ったのが、阿波踊りの起源とする説


(2)風流踊り起源説
阿波踊りの特色である組踊りが、能楽の源流をなすといわれる風流の影響を受けていると言
われている。

寛文3(1663)年の三好記の中には、天正6(1578)年、十川存保が、勝瑞城で風流踊りを開
催したという記録がある。この記録が阿波踊りの起源とする説


(3)盆踊り起源説
阿波踊りが、旧暦の7月に行われた盆踊りであるという説。「俄」「組踊り」といった特殊なもの
派生したとはいえ、その元の盆踊りが起源とする説。

諸国風俗問状答
(江戸時代幕府から風俗とはどんなものかとの質問に対し、徳島藩が回答したもの)

盆踊りの事(筆者不明)
盆三夜の踊、15歳以下の者は御免也。14日は、夜ととも市中取引にて踊りはなく、15・16日は
家並
に簾を懸、暮方より踊り始まり、両夜とも、未明迄群集、集いたし申す事にて候・・・・以下省略

2 今様に奇抜を競う阿波おどり        徳島城博物館 初代館長 福原健生氏
  (県シルバー大学校:徳島校OB会研修資料 抜粋)

お盆の夜、徳島市中が踊りのルツボと化す名物阿波おどりは、かつて蜂須賀氏25万7千石の
城下町徳島が
、燃えに燃えた町衆たちのエネルギーが近世、近代、そして現代へと400余年の
長きにわたって沸騰し、踊り継がれた徳島の盆踊りである。


踊りは、年々歳々流行した歌舞音曲の所作や歌曲を機敏に取り入れ、年毎に奇抜な出し物を
競演して今日に至る。したがって、阿波おどりは故事に倣って保存伝承しようとする他の多くの
伝統芸能とは趣を異にした珍しいタイプの郷土芸能といえる。


踊りの起源については、盆踊り起源説のほかに、徳島築城起源説、風流踊り説、南方伝播説
など、さまざま
に取り沙汰されているが、これらはいずれも、その成立過程や変転期において
踊りの形態や内容に大きく及ばしたであろうことが誇張して流布されたもので、起源などと称す
ものではない。

盆踊りは、元来寺院と檀家の宗徒という寺檀関係で営まれた年に1度の仏教行事であったが
藩の寺院統制が強まる中で、反体制的な民衆の発起の場ともなりかねない寺院での踊りが禁
止された。
踊りの場が町衆の生活の場や商いの場である町内に移されたことによって
、次第に盆踊の宗
色が薄れたとも考えられる。

しかし、阿波踊りの形態がどう変わろうと、宗教色が薄れようと、城下町の時代から昭和初期ま
で「徳島の
盆踊り」として徳島の人々が、祖霊の鎮魂のために毎年の盆会に、踊り継いできた
盆踊りであることには間違いはない。


盆とは、盂蘭盆(うらぼん)梵語(ぼんご)の「ウランバナ」で「甚だしい苦しみ」の意味。
その昔、お釈迦様の弟子の目蓮が地獄の責め苦に苦しむ亡母の霊を救うために師の教えで、
施餓鬼を行い救いを得たいという中国の説話が渡来したものである。

したがって、盆の踊りは地獄の苦しみから救い、救われた人々や祖霊たちの無上の喜びを表
現した歓喜の踊りであった。

その意味では、第二次世界大戦中の昭和20年に米軍機の空襲で一面焼け野原となった徳島
の市街地跡で、復興の願いを込めて、半分自棄っぱちでも歓喜して踊った戦後初めての阿波
踊りから60年余、マンボ・ルンバといったラテンアメリカ音楽とか、ロックンロール・ツイスト・チ
ャールストン・ゴーゴーといったロック調のダンス音楽やサンバなどと時々の流行を取り入れな
がら、今様の踊りとしてフィーバし、復活した阿波踊りは面目躍如たるものである。

過去の盆踊りの歴史を振り返ると、断片的な資料しか見出だせないが、古くは応永期(1394−
1427)の北野神社祭礼絵巻から祇園絵巻図、豊国神社と徳川美術館(蜂須賀旧蔵)の豊国祭
礼図屏風、根津美術館、十念寺所蔵の風流踊図があり、県内史料では三好記第三巻の風流
の事などによっても永禄から天正期にかけて京畿内で大流行した風流踊りが当時の盆踊りの
芸能に大きく影響したことを物語っている。

城下の盆踊りで藩は、一貫して華美で集団的な組踊りを禁じたが、町衆はその都度、新たな
趣向を凝らして止まらない実態があった。また、盆会とは異なり、殿様が上覧した城下町の総
氏神:春日神社の祭礼との関係、組踊りからぞめきに至る踊りの変化、明治から昭和初期に
かけての戦捷や祝賀踊りなど変貌著しい阿波踊りの真骨頂調べは、まだ奥が深いようだ。
                         
3 阿波おどり:本番

 
   
    8月12日午前9時:興源寺 蜂須賀光隆公(三代の墓前
に踊りを奉納            
   
                       
 阿波踊り:踊り子の皆さん集合
   
   
 阿波踊り連(チーム):各代表が集結         導師様の読経から始まる。
  
                     
奉納踊り:阿波踊り本番のスタートです。
    
                                
奉納踊り
     
                                
奉納踊り
     
                                 奉納踊り
     
                                 奉納踊り
     
                                  奉納踊り
    
                                奉納踊り
     
                         奉納踊り(鳴り物の皆さん)
                           
           
                      
徳島駅前:猛暑の中での阿波踊り
     
                            徳島駅:そごう徳島店前
     
                            徳島駅:そごう徳島店前
          
              
 阿波踊り最終日:東新町アーケード:葵連の皆さん
          
                阿波踊り最終日:東新町アーケード:葵連の皆さん
          
                阿波踊り最終日:東新町アーケード:葵連の皆さん
    
                阿波踊り最終日:東新町アーケード:葵連の皆さん
    
               阿波踊り最終日:東新町アーケード:葵連の皆さん

                                   
4 津田の盆踊り(徳島県の無形民俗文化財)

     
    亡き夫:父がお盆に帰るとの言い伝えを信じて、おとう(父)!お父さん!あなた!
    帰ってきてぇ・・・と力強く叫び、遺族を演じる「津田盆踊り保存会のみなさん。」


海で遭難した津田の漁師らに捧げる死者鎮魂の精霊踊りとして、津田地区に伝わる伝統的な盆
踊りである。
私は、昭和11年:津田生まれ、津田育ち、お盆ともなれば、幼少の頃は、浴衣等々は、それぞれ
家庭にあるものを着用し、三々五々自分たちの町内を踊って回る一丁廻りが行われていた記憶が、
微かですがあります。母と姉は、三味線を片手に出掛けていたようです。

何年頃か忘れましたが、その後、津田にも、連(チーム)が誕生し、揃いの浴衣で徳島市内演舞場
へと出向くようになり、一丁廻り的な踊りは凋落していったと思われます。
しかし、このたび、「津田盆踊り保存会」が誕生し、会員約50人と聞くに及び、非常に喜んでいる
1人です。

明治44年(1944)新暦2月25〜26日:「旧暦1月23日」今も津田に残る23夜について、前記「津田盆
踊り保存会会長」にお話を聞く機会がありました。
今から、約95年余の昔のことである。まぜ風(南風)のきつい春一番の烈風により、当時は機械船
もない。帆と手漕ぎの打瀬舟4艘(各舟に3人乗り)計
12人が遭難した。
*春一番とは、冬の終わり頃に吹く、初めての強い南風のこと。
地元では、大和だおし「大和倒し」と呼ばれている。4艘の舟が、すべて大和という人の持ち舟であ
った。
この日は、日の出前から黒い雲が流れ、雲行きも怪しい状況であったが、約40艘の舟が一斉に出
港した。風雨が強くなる恐れがあることは、ほぼはっきりしていた。約40艘の舟は、沖の鼻と呼ぶ海
域で天候を見定めていた。
やがて、いなさ風(南東の風)、紀伊水道で吹く風で、打瀬舟にとっては好都合な風向きであった。
だが漁師にとっては、非常に警戒すべき風であった。
そこで、ほとんどの打瀬舟(漁舟団)は、漁をあきらめ引き返すことにした。

ところがの6艘の舟(大和所有)だけは、帰ることなく漁のため、沖へ向かって舟を進めていった。
恐れていた春の嵐(春一番)が、キバを向いて、襲いかかってきた。
強風:高波に揉まれ、翻弄された舟は、北へ北へと流され、転覆寸前の状態ととなり、
12人は、力が
尽きた
。うち、2艘は、淡路の刈屋に舟もろとも打ち上げられ、6人は這い上がったという海難事故で
ある。
その他、大正:昭和以降でも、船火災、網を引くロープに足を絡めて海へ落下した死亡事故等々が
あったと聞き及んでいます。

突然吹き荒れる春一番:春の嵐の怖さは、例えば、日本海の海域:舞鶴・・・小樽間の超大型定期汽
船でも、揺れに揺れることで有名であり、急遽飛行機に変更するお客さんも多いと聞きます。
   
    

    

    

     

                        
5 ポスターで見る阿波おどり

   
   上欄:昭和28年(1953)   上覧:昭和26年(1951)   上欄:昭和9年(1934)
   下欄:昭和31年(1956)   下欄:昭和29年(1954)   下欄:昭和10年(1935)

   
  
   

   

            皆さん:懐かしいポスターありますか?

    

       平成18年ポスター            平成19年度ポスター


                           
 阿波踊り鳴り物
                      有名連「 阿波の風」の皆さん

   
    笛     三味線   鉦             締太鼓             大太鼓
       
                             三味線
   
        鉦(かね):鼓:笛                     大太鼓
   
        三味線                             締太鼓
   
         笛:尺八                          笛:尺八

   「鳴り物」現在では、主に三味線:横笛:鉦:大太鼓:締太鼓:鼓で編成されています
    明治から昭和初期にかけて、月琴:胡弓:バイオリン:ハーモニカ:木魚なども利用
    されていたそうです。

                     
   鉦(かね)              鼓(つづみ)             笛(ふえ)
  カラン・カラン・カランと響き     張り扇と小鼓がある。        ぞめきの騒音の中で
  わたる鋭い音は、踊りのリ     ポンポンと鳴る音は、        心澄ませる高い音は
  ズムを醸成します。          心に響きます。            踊りの輪に響きます。                    
     締太鼓(しめたいこ)     大太鼓(おおだいこ)        三味線(しゃみせん)
    甲高く、心浮き立つ音を     大きく高く響きわたる音響は     踊りの中心をなす鳴り物
    出します。              躍動感と連(チーム)の牽引き    よしこのの音は、踊りに躍動感
                        を示します。               を齎します。この音を聞くだけで
                                               心が浮き立ちます。                                                   
                               
6 阿波踊り衣装等

      
      
            有名連の浴衣 連(チーム)によって異なります。

    
             鳥追い傘                         履 物
    
         鉢 巻                        腰に付ける印籠:ひょうたん

   

                            各連の提灯
                             
7 阿波おどり会館

            
            
                        阿波おどり会館(後方:眉山)
                   〒770−0904
                徳島市新町橋2丁目20番地
                TEL088−611−1611  FAX088−611−1612


                 昼おどり 専属連「阿波の風」による阿波おどり/上演時間 40分
                     平 日     1日3回 14:00〜 15:00〜 16:00〜
                     土・日・祝日  1日4回 11:00〜 14:00〜 15:00〜 16:00〜

                   夜おどり 有名連による阿波おどり
                     毎 日     夜間 1回 20:00〜20:50
                   
                    休演日 第2:第4水曜日(祝日の場合は翌日)
                    臨時休演日 阿波踊り期間中(前夜祭を含む)8月11〜15日
                    年末年始(昼間のおどり)12月28〜1月3日
                          (夜間のおどり)12月21〜1月10日

                   

    

    

                    阿波の風 連の皆さん

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