JAZZ雑感 4.

最近、皆さんは大音量でJAZZを聴いたことがありますか?
今日、僕は会社の仲間と大音量のJAZZを聴いてきました。
久々に聴いた大音量のJAZZは、
今までの音に対する想いを根底から変えてしまいそうです。

JAZZは専ら、車の中で聴くか、ヘッドホンで聴くかという僕でしたが、
解き放たれた空間で聴く大音量のJAZZは好みのCDの価値観まで変えてしまいそうです。

要するに、ヘッドホン・ステレオなどで聴くJAZZは
自ら音質にこだわる事を拒否していると言い換えることが出来ます。
大音量で聴くことによって、今まで聞こえなかった世界が聞こえてくる・・・そんな感じです。
休みなく聴きつづけた4時間はあっという間に過ぎ去ってしまいました。
1枚のCDで1曲だけ聴くことを条件に、全部で20数枚のJAZZ・CDを聴き通しました。


良くも悪くも、ヘッドホン・ステレオは
音楽のライフ・スタイルを大きく一変させたと思います。
同時に、良い音に対する執着も失ってしまったような気がします。
電車の中でも、街の雑踏の中でも聴けるということが、音楽を非常に身近にした反面、
音楽はBGMの世界になってしまったような気がします。
BGMのようにいつでも音楽が流れているから、
音楽を聴いているということを意識しなくなりました。
その分、音に対するこだわりも一緒に失ったようです。

多分、やがて何年かするとこの反動が来ると思います。
音楽は良い音でじっくり聴くものだという、
今は失われている価値観がいずれ戻ってくるように思います。
そういうことを考えさせる数時間でした。

皆さんも、一度ヘッドホンをはずして、好きな音楽をじっくりと大きな良い音で
味わってみてはいかがでしょうか。
新しい発見があるに違いありません!
    (2002.01.18.)



独断的JAZZ批評 46.