CHARLES BLENZIG
さあ、早く次のアルバムに取り掛かろう
"STRANGE ENERGIES"
CHARLES BLENZIG(p), GIANLUGA RENZI(b), PIERLUIGI VILLANI(ds)
2007年5月 スタジオ録音 (CALIGOLA RECORDS : CALIGOLA 2092)

このCHARLES BLENZIGというピアニストを僕は初めて聴く。ニューヨークを活動の拠点においているようでコンポーザー、アレンジャーとして、はたまた、パーカッショニストとして名を馳せているらしい。
GIL EVANS ORCHESTRAのメンバーとしても活躍していたそうだ。
ベースのGIANLUGA RENZIはGIOVANNI MIRABASSI TRIOのベーシストとして"TERRA FURIOSA"(JAZZ批評 464.)の録音に参加しているし、今年の4月にはLEON PARKERらと共に来日公演(JAZZ批評 475.)している。このときは借り物のYAMAHAのフレットレス・エレキ・ベースを弾いていたので僕の印象はすこぶる悪かった。今回のアルバムではアコースティック・ベースを弾いているし、一部、アルコ奏法も披露している。
ドラムスのPIERLUIGI VILLANIはイタリア・ナポリ生まれの37歳。ENRICO PIERANUNZIやSTEFANO BOLLANI、ANTONIO FARAOなどとの競演経験があるそうだ。

@"STRANGE ENERGIES" 
タイトル通り、一筋縄ではいかないテーマ。この手の理屈っぽいテーマには少々食傷気味だ。こういう演奏がこれから小1時間続くのかと思うとげんなりしてくる。もっとスカッと行きたいね。
A"FOR HERBIE" 
凝ったテーマで冗長気味だ。アドリブに入る前に飽きてしまいそう。まるで躍動してこない。
B"PLAYING IN SPRINGTIME" 
以下、同文。
C"WITHOUT RESPECT" 
D"DREAMS OF FREEDOM" 
ベーシスト、RENZIの書いた曲で、ベースがフィーチャーされている。アコースティックないい音色だ。が、最後までイン・テンポにならない。
E"AM I SERIOUS ?" 
演奏前の会話が長々と録音されている。
F"ANNA & SEVY" 
G"5/16" 

CD購入の際はいつも5つ星を目指しているわけで、最初から4つ星や3つ星でもいいと思って購入したことはない。そう願っていても、こういう意にそぐわないアルバムは当然ある。兎に角、スカッとしない。「超気持ちいい!」とは全然ならないのだ。
こういうアルバムのレビューが一番大変で、書く以前の問題として聴こうという気にならないのだ。そしてどんどん遅れていく。意を決して書き始めるのであるが、一向に筆は進まないのである。
本音はほっぽり出して次に用意したアルバムに進みたいのであるが、購入したアルバムは全て書くと決めているのでそうも行かない。
ネットではそれなりの評価をするレビューもあるので、お気に召す人もいるのだろうけど僕には受け入れ難い。
今回はこれくらいにして、さあ、早く次のアルバムに取り掛かろう。   (2008.08.22)



独断的JAZZ批評 497.