『明りを灯す人』(The Light Thief)
監督 アクタン・アリム・クバト

ヤマのMixi日記 2015年02月28日22:14

 バドミントンの練習に汗を流した直後の疲労状態で観たせいもあるかもしれないが、どうもあんまり響いて来ない作品だった。

 キルギス映画が二十年前に高知県立美術館で観た中央アジア映画祭にあったかどうかもう覚えていないのだが、あまり馴染みがないのは間違いない。

 そういう点で興味深かったのが、利権漁りに電気も充分でない田舎を訪れていたのが中国資本であったりすることや、その饗応接待にこれ以上あからさまな性的饗応はない女体遊戯が登場すること、裸身になる前の衣装が千一夜物語もどきのアラブの踊り子風だったりすることだった。

 どこまでが現在のキルギスそのものなのか見当もつかないけれど、見慣れぬ国の映画を観ることは、ただもうそれだけで面白いと改めて思った。


コメント談義等

ヤマ(管理人)
 TAOさん、こんにちは。
 僕のメモに、「いいね!」をくださってたということは、ご覧になっているのではないかと思うのですが、インデックスに見当たりません。リンク忘れ? それとも飛ばし?


(TAOさん)2015年3月1日 16:24
 わ~、例によってリンク忘れです。発掘しました(汗)。いつも助かります。
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1787536483&owner_id=3700229

ヤマ(管理人)2015年3月1日 22:14
 こちらにあったのですね(笑)。

 「戦場のメリークリスマス」の時のたけしやソン・ガンホを思わせる
 うまい! まさにその名が出て来なかったのですが、センメリたけし、納得です。

 ファーストフードや安っぽい服やなくてもすむ便利なモノと引き替えに失われていく
 ですよねー。
 本作に拠らずとも日々思うところではありますが、作り手の核心部分でしょうね。「中国の資本家を村の娘が裸で接待する場面」のことしか言及してない僕との差!(笑)
 教えてくださり、どうもありがとうございました。

(TAOさん)2015年3月2日 14:17
 おかげさまで無事発掘できました。(_ _) 他にもたくさん埋もれた日記があるんでしょうねー。トホホ。
 センメリは妙な映画でしたが、たけしの顔のアップは、『第三の男』でオーソン・ウェルズが暗闇から現れニヤリと笑う、あのシーンに匹敵するんじゃないでしょうか。
 中国の資本家を村の娘が裸で接待する場面、ヤマさんはアラブ風のベールにまで触れてましたね〜。(笑)

 私はヤマさんの「見慣れぬ国の映画を観ることは、ただもうそれだけで面白いと改めて思った」に大きくうなずきました! 少数民族の映画はもうそれだけで見たくなります。いつぞや話に戻りますが、イスラム圏の映画ももっと見たいものですねー。

ヤマ(管理人)2015年3月3日 00:54
 あのアップは、本当に忘れ難いショットでした。それから比べると、本作の彼は、ちと弱いかも(笑)。知り合いが、泉谷しげるとも言ってて、あ、それも!と思いましたよ(笑)。

 中国の資本家
 ホントにそうですよねー。
 それなのに、いまだに中国を共産主義の国だと言う人が絶えないのは、なぜなんだろう?

 アラブ風のベール
 いや、あれは、けっこう意表を突かれたんですよ。一瞬、コスプレ?とか思いましたし(笑)。
 それにしても、全裸の女性が柱の糸を噛み切るが早いか、手を使わぬ挿入が早いかの勝負だなんて、懸っている賞品がラクダ2頭という呆気とも相俟って、風刺か風俗か判然としない強烈さでしたねー(笑)。いくらなんでも…と思う一方で、もしかしたら…とも思い、動揺しちゃいました(たは)。

 いつぞやのイスラムって、少女は自転車にのってのことですか? ホントですよね。
 イスラムの映画でも、現代では、あれだけフェミニンな作品があることを知ると、ただイスラムということでは、何も断じられないことがよく分りますよね。

(TAOさん)2015年3月3日 14:32
 あ、泉谷しげるも似てますね〜(笑)

 全裸の女性が柱の糸を噛み切るが早いか、手を使わぬ挿入が早いかの勝負
 げ、そんな話でしたっけ?(忘れてます〜)
 ラクダ2頭の賞品というのもリアルだし、風刺じゃないかもしれないですねー。

 そうです、いつぞやの話というのは、『少女は自転車にのって』についてのヤマさんの以下の書き込みです。
 イスラム世界の映画がハリウッド作品並みに世界で公開され、人々が親しむようになっていれば、その世界観、価値観の違いや問題点は同じでも、宗教戦争的な断絶や隔絶をもたらしているように思える今の状況が少しは違ってくるのではないかと思ったりします
 東京にいると、ムスリムの女性をときどき見かけるんですよ。あの映画を見た後ではちょっぴり親しみ深く感じられます!

ヤマ(管理人)2015年3月4日 04:18
 げ、そんな話でしたっけ?(忘れてます〜)
 垢抜けた華ある姿を高所から見掛けていた明り屋(アクタン・アリム・クバト)は、そのこともあってか、余りと言えば余りな饗応に憤慨して割って入るのですが、当の女性に「やめてよ!」とにべもなく咎められて意気消沈したように思います。資本家たちには勝てないのです…。

 ラクダの賞品については、僕はリアルに感じるよりも、ファンタジックでした(笑)。なんとなく高地の緑多い地にラクダってのが意外で。千一夜物語装束との繋がりでのイメージものかと思ったのですが、キルギスでは割とよく見かける動物でもあるようです(たは)。もしかすると、日本での高級車のような富の象徴なのかもしれませんね。

 高知でムスリムの女性を目撃したことは、僕はありませんが、キリスト教徒に次ぐ人口を擁しているようですから、見た目ではわからなくても、高知も含め、世界中にいるんでしょうね。ですから余計に、TAOさんが書いておいでたようにイスラム世界でも、武器を買うより、韓国やインドのようにエンタメ制作に力を入れて、世界市場への普及を狙えばいいと僕も思います。親しみを感じるか、不気味を感じるかの差は侮れないですよね。

 かつての戦時においても、鬼畜米英なるスローガンに素朴に染まる人よりも米英人に親しみを覚える人のほうが圧倒的なら、世間のムードは、おいそれと戦争には向かえないのじゃないかという気がします。そういう面からも、いまの嫌韓嫌中のヘイト勢力の顕在化と浸透には、日韓中の単純な武装強化以上に危うさを感じます。

(TAOさん)2015年3月4日 17:27
 そうそう、「やめてよ!」は覚えてます。女は現実主義ですからねー。男の純情などふみにじってしまうのです。

 ラクダは道路事情の悪い高地では不可欠の乗り物なんですよ。中東に限らず、イタリアなどの地中海沿岸の海辺の町などでも観光客や荷物の運搬に使ってます。『旅するジーンズと…』で見て、私もびっくりしました。ラクダだけでなく折りたたみ式のテントもアラブっぽいですよね。

 嫌韓嫌中のヘイト勢力の顕在化と浸透
 ほんとにこれ、危うさを感じますねえ。せっかくの韓流ブームもなんだか下火になってる気がします。ドラマと音楽はそれなりに定着してるんですけどねー。もっともそれがヘイト勢力を刺激しているのでしょうが。

ヤマ(管理人)2015年3月4日 19:33
 下火どころか、聞くところによると、ヘイト勢力の一翼を果敢に担っているのが、元韓流オバサマたちだそうじゃありませんか。騙されていた!と、可愛さ余って憎さ百倍なんだとか(嘆息)。無知×無恥の極みに絶句しました。似たようなノリで乗せられ、踊ってるんだなぁと、ホトホト情けなくなります。

(TAOさん)2015年3月5日 09:53
 え〜そうなんですか!! ちょっとまえに読んだ「愛国奥様」という本では、親が自衛隊とか、ごく一部の奥様たちでしたけどねえ。

 韓流転じてヘイトとは、まさに無知×無恥の極み。まるでオセロみたいですね。

 でもわかる気がします。戦後アメリカ式の生活に憧れて大量消費を担ったのは、元鬼畜米英、ほしがりません勝つまではの軍国少女ですもん。日本人って昔からぜんぜん変わってないんですよ。(はぁ〜)




推薦テクスト:「TAOさんmixi」より
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1787536483&owner_id=3700229
推薦テクスト:夫馬信一ネット映画館「DAY FOR NIGHT」より
http://dfn2011tyo.soragoto.net/dfn2005/Review/2011/kn2011_12.htm#01
編集採録 by ヤマ

'15. 2.28. 民権ホール



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