フランス谷へ その1
Las TorresからCuernos Camp へ
現地に入山してから判明したのだが、ペオエキャンプ場方面は昨年クリスマス休暇の最中に大きな山火事が発生、閉鎖されており、この方面からのフランス谷に行くことが出来ない状態であった。計画を変更し、Las Toresのキャンプ場からクエルノキャンプ場に荷物をもって移動し、ここをベースにフランス谷を往復しようということになった。
昨日に続いて最高の天気、真っ青な青空が広がった。昨日も夜遅くまで騒ぐ若者たちに眠りを妨げられた。聞けば、1月末なのにまだまだクリスマスの夏休みが続いていて、それで若者が遊んでいるとのことだ。
手際よく朝食(何しろ軽量化を目指して全て日本で乾燥食品で献立を構成した)をつくり、朝7時にはテントを撤収して出発した。
豪華ホテルの前を通って道を進むと、昨日に続き日本人ツアーの一団に出会った。近畿ツーリストのツアーで、Paine
Toreの途中までトレッキングするという。非常に人気があるのか、他にも結構な人数の日本人パーテイに出会った。
キャンプ場からは緩やかなアップダウンを繰り返して湖の岸の上を進む。昼近くになると、クエルノ方面からのトレッカーとすれ違うようになった。その中の一人の日本人と話をし、フランス谷方面はクエルノキャンプ場から入れることを確認できた。
大きな荷物を持っているトレッカーは少ない。後から分かったことだが、各キャンプ場は設備が整い、レンタルでテント、寝袋などを貸し出している。中型のザックで軽快にパイネを楽しむことができるシステムになっている。
重荷で年寄りの我々は若者にどんどん追い越された。それでも、順調に進み、午後2時過ぎに待望のクエルノキャンプ場についた。ペオエ方面が閉鎖されているために、多くの登山者やトレッカーがこのクエルノキャンプ場に集中している。ロッジも超満員だ。受付を済ませ、テントサイトを回るが、なかなかいい場所が見つからなかった。どうにかレンタルテントサイトの横に設営し、一段落できた。
ロッジのレストランに行き、ビールを購入、テントで飲むが、あまり冷えていないやつ、少々がっかりだ。水場はロッジの脇の流しの蛇口で入れるが、氷河からの川水のためか、かなりにごりがひどい。まあ、仕方がないか。ロッジテラスにはいろいろな国からの観光客、トレッカーが右往左往する状態で、こんな混雑を見るとは思いも寄らなかった。
夕食は入山してずうーと乾燥インスタント食事、少し奮発してロッジのデイナーに決定。レストランに予約をしに行くと、英語でOKだった。時間を決めて予約、料金を精算しようとするとパスポート見せろという。キャシュで支払うからといってもパスポートというので、見せた。そのわけが支払い額ですぐ分かった。請求された金額はメニューより15%安い、いわゆる消費税が外国人だと免除される仕組みだった。
午後7時半過ぎはまだ太陽が非常に高く、夕食という雰囲気ではない。ごった返しのレストランでコース料理を食する。ビーフステーキ、スープ、ビール、まあまあの内容であった。隣のテーブルで一緒になったベッカム似の若いカップルと話が弾み、楽しいひと時を過ごせた。
ほろ酔い加減でテントにもぐりこむも11時でもまだ明るい。外の若者たちの談笑とやギター音楽でなかなか眠りに「入るのは困難だった。
Pane Chico Sur を背景に休憩
西部劇の世界のような緩やかな高原の道を進む
Cuernoの鋭鋒が見えてきた。キャンプ場は近い
湖Lugo Nordenskjoldの奥にGrey氷河がのぞく
季節が遅く道端の花は少なかったが、楽しませてくれる