守安功と雅子の二人は、1990年代の頭より、毎年、1
年の3分の1
をアイルランドに滞在し、変わりゆくこの国を見つめ続けてきました。そして、今は亡き名人たちを含む、アイルランドの
さまざまな地方の演奏家たちから教えを受けてきました。その活動は、ドキュメンタリー番組にもまとめられ、2002年、アイ
ルランド国営放送で放映されま
した。最近では、アイルランドとスコットランドの17世紀から19世紀の音楽の発掘と演奏や、新しく作られた名曲の紹介など
も積極的に行っています。
2007年に始まった、世界初の試みとなる、アイルランドで最も重要な作曲家、ターロック・オキャロランの全作品録音プロ
ジェクトは、クラシック音楽の専
門各誌でも高い評価を受け、音楽各方面より注目を集めています。また、毎年数回、アイルランドから音楽やダンスの名手を日本
にお招きし、日本各地で共演し
ています。 ●今までに、日本で共演し たアイルランド人 の演奏家・歌手・ダンサーは以下の通りです。 ショーン・ライアン(ホイッスル)、マイケル・タブラディー(フルート、ホイッスル、コンサーティーナ、ダンス)、グロー ニャ・ハンブリー (ハープ)、ジャッキー・デイリー(アコーディオン)、トニー・マクマホン(アコーディオン)、ジョー・バーク(アコーディ オン)、アン・コンロイ・バー ク(アコーディオン、ギター)、アントン・マガワン(英語名 トニー・スミス、フィドル)、ブレンダン・マグリンシー(フィ ドル)、マット・クラニッチ (フィドル)、バーナデット・ニック・ガワン(フィドル)、メアリー・マクナマラ(コンサーティーナ)、カチュリーン・ニッ ク・ガワン(コンサーティー ナ、ダンス)、ブライアン・マクナマラ(イリアン・パイプス)、アレック・フィン(ブズーキ)、イーファ・マリー(歌) ●以下ダンサー キアラ・ライアン、アン・カラナン、セイリーン・タブラディー、パトリック・オディー、バーニー・ヴィック・ガワン、ミッ ク・マルケァラン、エーデン・ ヴォーハン、アニータ・オロッコリン、ブライアン・オブライアン、ジェイソン・ライアン アイリッシュ・フルート、ホイッスル(たて笛) 桐朋学園大学音楽学部古楽器科卒、同研究科修了。在学中、第10回全日本リコーダーコンクール独奏部門において、最優秀賞及 び朝日放送賞を受賞。また、江 戸里神楽四代目家元若山胤雄に日本の笛と太鼓を師事し、国指 定重要無形文化財江戸里神楽若山社中囃子方として活躍する。1987年渡欧し、スウェーデン国立ヨーテボリ音楽大学、旧東独 ライプツィヒ・ゲヴァントハウ ス等、各地で日本の伝統音楽及び現代音楽についてのレクチャーや、リコーダー・リサイタルを行う。国立音楽大学、桐朋学園芸 術短期大学講師を経て、現在 は、アイルランド音楽の演奏と研究に専念している。アイルランドの音楽、ダンス、文化についての著訳書8冊。 守安 雅子 アイリッシュ・ハープ コンサーティーナ(六角形の小型アコーディオン) バゥロン(アイルランドの太鼓) アイルランドで出会った音楽家たちの演奏に魅了され、アイルランドの伝統音楽の演奏を始める。ノエル・ヒル、メアリー・マク ナマラ、ミホール・オラハリー 始め、現地の第一線の演奏家と、そして、クレア地方の農夫の 演奏家たちの双方から、コンサーティーナの伝統的な奏法を学ぶ。また、マイケル・ルーニー、モーラ・ニ・カハスィ、バーバ ラ・ドイルにアイリッシュ・ハー プを師事する。夫の功とともに、アイルランドにて2枚のアルバムを制作し、現地の新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などで取り上げ られる。 |