16 火打石

 『銭形平次』で平次が出かけるときに嫁のお静が平次の背に向けてカチカチする石です。
銭形平次はルパン三世に出てくる銭形警部の御先祖様と言う事になっていますが。



 これが吉井本家製の右が火打石、左が火打鎌です。
 一般的な火起こしには右手に火打鎌を持ち左手に火打石を持ってするそうです。
 これを、御浄具(切り火)として使う時はその逆、左手に火打鎌を持って右手に火打石を持っ
て火花を出すそうです。
 詳しくは製造元吉井本家のHPをご覧下さい。


吉井本家へ

 と言う事で、これをOリング的に見てみましょう。

 やり方は簡単ですが、難しいのは火打石の入手方法でしょうか。
 
 さて、コップに水を用意します。そして、そのコップを銭形平次に見立ててカチカチと火花を飛
ばします。この時に火打石の欠けが飛びますので、目を細めるかメガネを掛けてやったほうが
いいと思います。火花はすぐに出るのですが、思う方向にはなかなか飛びません。

 そして、火の粉を浴びたコップをOリングテスト。

 御浄具(切り火)、左手に火打鎌を持って出した火の粉を浴びたコップはOリングが締まり、そ
のコップに石と鎌の持ち方を逆にして火の粉を浴びせるとOリングがゆるくなります。

 火打石と火打鎌の持つ手を変えるだけで水の状態が変化します。
 『気』の強い状態と弱い状態に変えることが出来るということです。

 「清める」と昔からいいますが、『気』を強める事なのでしょうか。





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