讃美歌15番
「われらの御神は」
イギリス会衆派の歌人によって作られた典型的な礼拝の歌である。原作者Josiah Conder(1789‐1855)は、ロンドンの書籍商の子で、
文学的才能に恵まれ、多くの著書をものにした。この歌は彼の編集した歌集”Psalms and Hymns”の中に収められた自作の一編であり、彼の最
高の作品の一つであると「讃美歌略解」では説明がある。The Cyber Hymnal(http://www.cyberhymnal.org)で調
べるかぎり十数篇の作品の中にこの歌”The Lord is king! Lift up thy voice”は載っていない。英米では、あまり普及
していないのかもしれない。
作曲者Ralph Harrison(1748-1810 英国人)プレスビテリアン派の牧師の息子として生まれWarrington Academy
を卒業後、各地の教会で牧し、1786年マンチェスター・アカデミーが創立されたとき、古典に関する調査員に任命され、マンチェスター地方の古今の詩篇歌
を集め聖歌集として編集出版した。この中に自身の作も含まれており、この曲はハリソン作と明記されている。爾来、この曲は、英国讃美歌中の傑作の一つに挙
げられ、ひろく愛唱されるようになった。
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