ホーム自衛隊基地
海栗島分屯基地 航空自衛隊:対馬市上対馬町海栗島
土地134,427m2:建物8,104m2


海栗島全体がレーダー基地

 上対馬町比田勝の韓国展望台の眼下には海栗(うに)島が見える。周囲4キロの島全体が航空自衛隊のレーダー基地になっている。隊員数は約200名で、離島統計によると海栗島に生活する隊員は140名ほどで島の人口密度は全国13位!民間のチャーター船が海栗島と鰐浦とを結んでおり、鰐浦の宿舎に住む隊員を運ぶ。

 海栗島は朝鮮戦争後に米軍基地となり、島全体が買収された。1955年に板付で編成された航空自衛隊第9056部隊が56年に海栗島に移駐し、米軍と共同利用を開始。59年に航空自衛隊に移管され、61年に海栗島分屯基地(第19警戒群)となった。03年3月には第19警戒隊への改編された 海栗島は朝鮮戦争後に米軍の基地となり、島全体が買収され、その後1959年に海上自衛隊(第9056部隊)に移管された。現在は西部航空警戒管制団の第19警戒隊。

 島の左側に3次元レーダードーム、右側にヘリポートが見える。膨大な機械室、電気室などは全て地下にあり、上対馬町の電力の1/4を消費するという。このレーダーは、朝鮮半島の半分近くをカバーしているといわれ、キャッチした情報は標高190mの高麗山中継基地→厳原町権現山中継所→佐賀県背振山と経由して福岡県春日基地の防空指令所に送られている。